内容説明
ロンドン警視庁を辞め、ケイレブ警部のいるヨークシャーのスカボロー署に移籍しようと向かう列車のなかで、ケイトは見知らぬ男に銃で狙われた女性を助けることになった。犯人は乗客に紛れ逃走したが、ケイトは足を負傷する。その頃高校の女性教師が自転車で走向中に、転倒させられ、さらに銃撃される事件が起きた。銃弾はそれたが、転倒で脊髄を損傷した彼女は四肢麻痺となり、話すこともできなくなってしまう。そして、驚くべきことに、列車内で使われた銃と、彼女を狙った銃が同一ということが判明。ふたりには何の接点もないというのに……。ケイト・リンヴィル・シリーズ第3弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
83
〈ケイト・リンヴィル〉シリーズ3作目。上巻で事件が広がり先が見えないのは、この作家さんの特徴かな。今作もつながらない事件と先行きが見えない捜査。主人公のケイトはケイレブ警部のいるスカボロー署へのを移籍を決めた。2人一緒で鬼に金棒と思いきや、今回捜査から外れたのはケイレブ。外されただけではない、メンタルもとても心配だ。そして署では人員が足りない、チームはうまく稼働していないと八方塞がり、さて下巻でどうなっていくのだろう。2025/02/04
ぐうぐう
33
「ケイト・リンヴィル」シリーズ第三作。シリーズものを読む楽しみのひとつとしてキャラクターの成長があるが、本作はまず関係図の変化に「おっ」と思わされる。ケイトとケイレブの関係性が逆転しているのだ。なかなかに憎い展開ではないか。その逆転の構図が、しかしキャラクターのまさしく成長と絡んでいるのだから、さらに憎く上手い。もちろん、事件自体が魅力的で謎めいているのもいい。2025/01/24
ケイジ
32
列車内で銃撃された女性、自転車運転中に針金の罠で事故起こされた女性。ふたりの接点を捜す捜査官ケイト。背後関係が少しずつ明白になっていく過程がとても良い。読みやすくて一番楽しみにしているシリーズです。2025/01/05
み
26
キャラを読みながら思い出してました、ケイトさんが強くなってるような、ケイレブさんの今後は?下巻に進みます。2025/03/15
本の蟲
17
有能なのに自己評価が低く、自身のネガティブ思考を嫌悪しつつ抜け出せない。珍しいタイプが主人公の英国警察ミステリ〈ケイト・リンヴィル〉シリーズ3作目。一念発起してスコットランドヤードを辞め、スカボロー警察に転職することになるが、シリーズ中で転職とはこれもまた珍しい。ケイトは着任前に列車で殺人未遂に巻き込まれ、別の現場では若い女性教師が悪質な罠にかけられて重体。凶器だけが共通点で、人間関係に接点はないようだが…。列車での被害者女性がどうにも怪しいが、全容はまるで読めない。下巻へ2025/05/02
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