内容説明
呪いで殺人は合法? 超常現象による犯罪を法で解決するのは、警視庁呪詛対策班。怪異におびえる人々のために非公式に設置された部署だ。担当するのは、怪異嫌いの堅物刑事・大庭と、宮内庁より出向中の元陰陽師刑事の芦屋(と白猫の小春)のバディ。「呪法の悪用」を見抜き、超常現象による事件を現行法で解決へ導く。今回の事件の舞台は、年の瀬になると必ず死人が出るという呪われた町工場、夜な夜な会社の先輩の生霊が不法侵入する部屋、怪異が連続する新築マンション‥‥。警視庁呪詛対策班が追う謎の設計士・宮ノ下(みやのした)宿祢(すくね)との関りとは? 大人気シリーズ第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aquamarine
64
呪詛対策班シリーズ2冊目。今回彼らが対峙したのは、蠱毒、生霊、呪詛により建っているマンション。蠱毒を仕掛けた男は震えがくるほど許せなかったし、生霊のストーカーは本当に気持ち悪い。呪詛のマンションはいくら耐久性が強くてもこんなのは絶対に許せない。ここに現れた彼との闘いはシリーズの中一本通る形で今後も続くのだろう。相変わらずの手際の良さと後始末はさすがで、花ちゃんも少しずつ対策班の色に染まってきている。白猫・小春も相変わらずなのが嬉しい。シリーズの続きもぜひ読みたい。2025/01/06
ジンベエ親分
18
早々と呪詛対策班シリーズの新刊が出た。八街七瀬や高原玲奈じゃなくこっちかー。個人的には高原玲奈の続編を読みたいんだけどな。いやそれより幽冥推進課をもっと(笑) まあスタイルとしては幽冥推進課シリーズと「お堅い役所の中の怪異部門」という共通する構造なので書きやすいだろうというのは分かる。でもその構造が同じなだけに、あの爆笑と号泣のツボを同時押ししてきた幽冥推進課シリーズとどうしても比較してしまって物足りなさが残る。シリーズを通して追う「敵」が見えてきたのは面白いのだが…。まあいいや、早く続編をプリーズ(笑)2024/11/26
冬野
7
シリーズ第二弾。怪異案件を現行法で裁こうとする刑事と検事のホラーミステリ。前巻よりかなり面白く感じた。金蚕蠱って恐ろしいな…「小さい人間」が出てくるシーン、このシリーズで初めてゾッとした。第二章は生きた人間が怖い系の話。こういう認知が歪んでる存在ってどうしたらいいのかね。出会したらその時点で詰みでは?第三章は初耳のことが多く興味深かったし、ミステリ的にも面白かった。この建築士がラスボスかしら。大庭と芦屋は旧知の仲っぽいけど、二人の来歴が気になる。謎の建築士の件も含め次巻以降描かれるといいな。星:4.5/52024/12/20
ドットジェピー
4
面白かったです2024/11/30
青
2
★★★☆☆2024/12/30