内容説明
ヨイシが編み出した迷宮料理により、この街の食事事情は大きく改善。
酒場は腹を空かせた荒くれ冒険者が集い、連日連夜の大賑わいとなった。
――そんなある日。
噂を聞きつけ、酒場にふらりと奇妙な風体の男がやって来る。
「君が本物のヨイシだというのなら、これを食べられるようにしてみてくれたまえよ」
その男、吟遊詩人が取りだしたのは、なんと“透明な植物”だった。
投げかけられた無理難題。
しかしヨイシは現代知識を活用し、新たな迷宮料理へと昇華する――!?
透明玉菜、爆発卵、王侯蜂蜜に昇天キノコ……。
今日も可愛い看板娘と、冒険者が持ち寄る素材で至高の料理を披露しよう。
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わたー
20
★★★★★面白かった。今日もまた彼の元には、そのままでは食用に適さないダンジョン産の食材が持ち込まれる。それは食すと1年はモンスターに集られる蜂蜜だったり、必ず死に至る毒キノコだったり千差万別で、それらを発想力と知恵で美味しい料理に変えていく。物語の芯になる部分は1巻から変えずに、これまでのダンジョン産の食材の調理経験や評判などによって、新たな食材に挑戦していく。その様がごく自然に描写されていくので読んでいて余計なストレスを感じなくて良かった。世界を拓いて華々しい功績をあげる冒険者の日常を支え、2024/11/17
和尚
19
異世界に迷い込んだ主人公が、冒険者の集まる酒場で迷宮産の食材を試行錯誤で調理する第二弾。 一巻が好きだったので二巻も読了。 ウカノ変わらず可愛い、でも、こけこっこと鳴いたな、じゃあニワトリかぁ。じゃないw アカルナニアも頑張ったね! 最初のボスにして最強のボス糞桃さんの回も面白かったですし、宮廷料理人さんとの絡みも、終わり方に至るまで、とても面白かったです! ファンタジーに限らず、リアリティのある物語が好きな僕の好みど真ん中でした。 綺麗に終わりつつも、まだまだ読みたいです。2024/11/20
なぎ
5
迷宮に生息する動植物を使って料理する酒場の店主・ヨイシの物語。今回も多彩な迷宮料理が登場、どんな癖のある物でも美味しい料理に変えてしまうヨイシの情熱と技術が伝わってきました。個人的には王侯蜂蜜を使ったお菓子が食べたくなりました。 進展がないと思っていたヨイシとアカルナニアの関係が···!アカルナニアの頑張りに拍手したい。そして終盤のユグドラとセフィの成長速度が凄い、材料が米なのも良いですね。寂しいですがこれで完結かな。2024/11/17
菊地
1
異世界の食べられていない食材を試行錯誤で美味しく食べれるようにするグルメファンタジー第2巻。 試行錯誤する面白さ、料理の美味しそうな描写、ウカノの可愛さや若手冒険者の成長を始めとするキャラクターの良さなど、1巻の面白さを正当進化的に引き継いでいてとても良い。 好きな作品なのでこの2巻で(おそらく)終わったことは残念ではあったけど、恋愛を含めた終わり方が実に綺麗だったので文句も言い辛い。とてもいい作品でした。満足です。2024/12/01
774a
1
★★★★★ 読むのが面白い文章、よく練られた設定・世界観、生きていると感じられるキャラクター、どれも素晴らしい。もっと続きを読みたい、完結してしまうのが惜しいと思いますが、ここで完結しているからこそ美しいとさえ思えます。2025/01/29
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