内容説明
六世紀も終わりに近づいたころの大和では、神祗派の大連物部守屋(おおむらじもののべのもりや)と崇仏派の大臣蘇我馬子(おおおみそがのうまこ)の二人が敏達大王(びだつおおきみ)を中心にして対峙していた。武勇の氏族の長(おさ)たる守屋は、年長で知謀に長(た)けた馬子と話すとつい興奮し、本音を吐いてしまう恨みがあった。二人の対決は次第に熱を帯びていく。雄大な古代史ロマンの巨篇!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃいろ子
30
高橋克彦さんの東北シリーズの影の主役である物部の末裔たち。 少し前までは聖徳太子と手を組んだ蘇我に滅ぼされた一族というイメージしかなかったのだが、もっとちゃんと知りたくなりこちらを。 登場する豪族たちの名前にいちいち興奮したり。百済との強い結び付きに改めてびっくりしたり。 名前が長いし難しかったりで(^_^;) けして読みやすくはないのだが、それでもとても面白いし興味深い。 臣と連についての記述もわかりやすくて、やっと少し理解できたかなぁ。 物部氏がどのようにして滅ぼされたのか下巻の展開が楽しみだ。2024/11/30
はらぺこ
23
慣れるまで人物関係がややこしい。途中まで登場人物略系図ってのが巻末に載ってる事に気づかなかったのでは巻頭に載せてほしかった。 まだ下巻が丸々残ってる。物部守屋の魅力が全く分からず読んでても正直つまらない。もう下巻はメンドイから読みたくないけど面白くなる事を願って最後まで読んでみます。2018/10/17
いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】
17
**天皇小説・敏達天皇(びだつてんのう)・物部氏VS蘇我氏・上巻**感想は下巻でまとめます。2014/03/17
RASCAL
7
黒岩さんの歴史小説も、卑弥呼、ヤマトタケル、神宮皇后、雄略天皇、継体天皇と読んで、やっと6世紀の後半、物部守屋まできました。継体天皇擁立では共闘した蘇我・物部が一転権力抗争に突入、歴史って面白いです。上巻はまださわりの部分、クライマックスは下巻ですが、歴史の結末は中学生でも知っている。歴史上の敗者を主人公にした小説、負けっぷりがどのように書かれているか、黒岩流の敗者の美学を楽しみに、下巻を読むことにします。2013/01/09
kiiseegen
6
争いに敗れる守屋の視点で物語が進む。気が重い・・・。2021/01/20
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