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内容説明
オランダ生まれのゴッホはゴーギャンやセザンヌらとともにポスト印象派を代表する画家である。ゴッホと言えば、思い浮かぶ絵は《ひまわり》かもしれない。また、《自画像》も有名である。しかし、他にも顕著な特徴をゴッホの絵に見出すことができる。それは、《星月夜》など星空が描かれた絵である。天文学者が「ゴッホは星空に何を見たのか」に着目し、ゴッホの絵に隠された謎を多角的に検証し、その奥深さに迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さつき
57
「夜のカフェテラス」や「星月夜」などゴッホの作品に夜空を描いたものがある事は知っていても、その星が実際にある星座かもしれないとは思いもしませんでした。また、ゴッホが好んで描いたのは三日月で満月を描く事はほとんど無かったのも知らず面白いなぁと思います。星の色についての専門的な話しで赤い星というものはないというのは正直よく理解できません。小学生の頃、林間学校で見たアンタレスの赤い煌めきを今でもはっきり覚えているので。赤っぽく見えるだけで星の光として真紅はあり得ないということなのかな。2025/02/28
けんとまん1007
55
星空。何て素敵な響きのある言葉だろう。じっと、無言で、静かに眺める時間。そんな星空の中に、星座を見出して来た先人の感性には、ただただ感心するしかない。そんな感性を持った一人がゴッホでもあり。ここで取り上げられている5つの作品は、眼にしたことがあるものばかり。それを、こんな風に考えたことはなかったので、とても新鮮な気持ちになれた。同じ星空を見ても、その時の状態で、見えるものも違うだろう。星空を見あげる時間を作ろう。2025/02/16
テト
22
ゴッホには星空は鮮やかで、そこに描かれた特徴的な星や天体がどのようなものか、天体学者である著者が様々な推察をおこなっている。どんな時にゴッホは星空を見上げたのか、星空にどのような意識を投影したのか...実際の天体の仕組みが解りきれていなかった時代、宮沢賢治も引き合いに出されているが、絵や文章に籠められた人間の夢はとても大きかったと思った。2025/03/11
くくの
14
『夜のカフェテラス』『ローヌ川の星月夜』『星月夜』『糸杉と星の見える道』『ウジェーヌ・ボックの肖像』に描かれている星は、どの星なのかをゴッホの手紙や星の配置から検討していく。表面をなぞっただけで詰め切れていない感じがする。私はこの本にゴッホは何を想い、何を表現したくて星空を描いたのか、星空の中に何を見たのかを知りたかった。でも、この本は「星空に何を見たか」というよりか、「どの星を描いたか」というテーマに終始していた。結局、ゴッホが何を想い、何をしたかったのかは決して分かるわけなくて想像するしかないのだろう2025/05/01
kamekichi29
5
ゴッホの絵に描かれている星空を天文学者が読み解く。2025/04/26
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