内容説明
甘くてスパイシーで苦くてしょっぱい、人生の味わいを詰めこんだ17の物語。どんな人にも、どんな日々にも、凸凹や濃淡、裏表はかならずあるから、そんな欠片を集めたこの本のなかに、自分に寄り添う物語がきっとある。文庫化に際し「魔法少女ミラクルミルキー」「大阪の叔父さん」「前夜」「ムーンライダー」を収録。
sweet / spicy / bitter / salty / tasty
第171回直木賞受賞作『ツミデミック』で話題の著者、
一穂ミチの色とりどりの欠片をちりばめた、味わい豊かな作品集
あなたの思いや生きかたが
きらめき、翳(かげ)り、
揺らいで、にじむ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アッシュ姉
66
甘い・辛い・苦い・塩辛い・美味、色んな味わいを堪能できる作品集。心温まる話から不思議な話や少し怖い話もあり、一穂さん二冊目にして作風の幅の広さに驚く。きゅんときたり、恐ろしくなったり、考えさせられたり、感情が目まぐるしく変化する楽しい読書体験。発想力の豊かさに脱帽。各テーマで必ずお気に入りが見つかったのも嬉しい。sweet「Droppin'Drops」、spicy「ごしょうばん」、bitter「BL」、salty「神さまはそない優しない」(マイベスト)、tasty「透子」2025/04/03
piro
42
様々なテイスト、長短取り混ぜた短編集。まず作品の幅広さに驚き。そして数頁の作品であってもその味わい、存在感がしっかりとしていて素晴らしい。sweet, spicy, bitter, salty, tastyとカテゴライズされた作品は、全てが自分好みではないものの、粒揃いの短編でした。saltyの3編、『玉ねぎちゃん』、『sofa & …』、『神さまはそない優しない』が好み。なかなか思い通りにならない人生も、受け入れてその味わいを楽しむ方がきっと充実感を得られるはず。sweetは私にはちょっと甘過ぎたかな。2026/01/10
FUKUSUKE
41
【サイン本】sweet/spicy/bitter/salty/tastyの5つのテイストに分類された17の短編を集めた一冊。分類はあくまでもテイストに基づいて行われていて、内容的にはR18な男女の営みを描いたものもあれば、BLを題材にした作品もの、コロナ渦のことを皮肉って書いたもの、妖怪や魔法少女、ソファーを主人公にしたものと様々だ。それぞれに味わいがあって、短い話だけれど楽しめる。個人的に好みなのは「大阪の叔父さん」。地元の町の移り変わりをつまみに酒を飲む叔父さんの言葉に、確かにそうやなあと共感できた。2025/05/16
ハッピーえんど
38
いろんなテイストの短編集。 「人魚」ではいきなり心を鷲掴みにされた気分でした。 「ごしょうばん」は切ないし考えさせられる内容。戦争は人を不幸にするけど、"ごしょうばん"が生きづらい現代の何でも揃う世の中が決して幸せではないように思えました。 「大阪の叔父さん」も好きな話。こんな叔父さんが近くにたら悩みも吹っ飛びそう。 「sofa&...」「神さまはそない優しない」も独特の視点から物語が進行する雰囲気が好きでした。 「透子」も優しい雰囲気が素敵でした。2026/03/01
殿下
34
「神様はそない優しない」と「ムーンライダー」が特に好き。そして一穂さんがとても好きだ。2025/03/20




