内容説明
北海道釧路市にある、日本で唯一野生の猛禽類を保護・治療する施設、それが「猛禽類医学研究所」。
自動車や列車との衝突事故、風力発電の風車への巻き込まれ事故、そして狩猟につかわれる鉛弾での鉛中毒などにより、多くの野生の猛禽類に被害が出ています。彼らの命を守るべく立ち上がったのが、獣医師である著者。猛禽類医学研究所の立ち上げ、仲間の獣医師やスタッフ、関係者との出会い、そして保護活動と前例のない治療……。鳥たちとのドタバタな日常を送りながら、いますべての人に伝えたい「本当の共生」とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
61
人間・動物・環境も含めて考える「ワンヘルス」という言葉がこころに残る。動物の姿を借りて、今の環境の状況、人間の営みの状況・影響がわかる。それを、どう捉えるのかは、それぞれの課題でもある。動物の命を守ることは、命そのものを見つめることでもある。2024/12/30
東谷くまみ
33
以前、交通事故で上クチバシをなくしたオジロワシに義嘴を作る齊籐先生をワイルドライフで拝見しその情熱に心を打たれた。インスタをフォローし、そこで脱炭素化を目的とした風力発電でバードストライクが起きて、希少な猛禽類に深刻なダメージが起きていることを知って衝撃を受けた。どうしたら人と地球と生き物の共生ができるのか-齊籐先生は人間の健康、動物の健康、自然環境や生態系の環境を一つの健康としてまとめる「ワンヘルス」という考え方に則って活動している。本書は齊籐先生の強い理念と、彼が設立した北海道釧路市の2026/01/10
まる子
30
釧路湿原野生生物保護センターで猛禽類の獣医師として働く齊藤慶輔さん。小中高校生へ伝える野生動物(特に猛禽類)との共生とはー。自然で生きている生物が、人間の作った物やそれにより破壊された環境でどのように生き、何が原因なのかをこれまでの自身の経験と研究から伝えている。"慣れ"と"馴れ"が違う事、野生に戻れない怪我等でセンターで飼われている猛禽類の生態と役割。猛禽類だけではなく、人間がどのように関わって共存していけば良いのかがわかるような気がした。著者は情熱大陸、仕事の流儀、ダーウィンなどに出演。2024/11/30
メタボン
29
☆☆☆☆ 猛禽類医学研究所に行く前に予習として読了。希少種の保全は増やす努力と減らさない努力で成り立つが、当所は減らさないための活動。年間100羽以上の猛禽類が当所に運び込まれる。人間・動物・環境の健康をバランスよく健全に保つ取り組み「保全医学」。人間が関わる変化に生物の進化がついていけない。オオワシはイクラ好き。バードストライクを防ぐ、ブレードのないマグナス式風車。今日、実際に当所を訪れてみて、当所の活動を応援したいと改めて思った。2025/01/12
Nao Funasoko
26
猛禽類専門の獣医師が誕生するまでとそのお仕事内容について。 著者について知ったのは10年程前に知り合ったハンターでもあるシェフからお聞きした狩猟用鉛装弾使用禁止の活動から。 鳥見師のハシクレとして興味深く拝読。2025/01/19
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