内容説明
北海道釧路市にある、日本で唯一野生の猛禽類を保護・治療する施設、それが「猛禽類医学研究所」。
自動車や列車との衝突事故、風力発電の風車への巻き込まれ事故、そして狩猟につかわれる鉛弾での鉛中毒などにより、多くの野生の猛禽類に被害が出ています。彼らの命を守るべく立ち上がったのが、獣医師である著者。猛禽類医学研究所の立ち上げ、仲間の獣医師やスタッフ、関係者との出会い、そして保護活動と前例のない治療……。鳥たちとのドタバタな日常を送りながら、いますべての人に伝えたい「本当の共生」とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
59
人間・動物・環境も含めて考える「ワンヘルス」という言葉がこころに残る。動物の姿を借りて、今の環境の状況、人間の営みの状況・影響がわかる。それを、どう捉えるのかは、それぞれの課題でもある。動物の命を守ることは、命そのものを見つめることでもある。2024/12/30
まる子
30
釧路湿原野生生物保護センターで猛禽類の獣医師として働く齊藤慶輔さん。小中高校生へ伝える野生動物(特に猛禽類)との共生とはー。自然で生きている生物が、人間の作った物やそれにより破壊された環境でどのように生き、何が原因なのかをこれまでの自身の経験と研究から伝えている。"慣れ"と"馴れ"が違う事、野生に戻れない怪我等でセンターで飼われている猛禽類の生態と役割。猛禽類だけではなく、人間がどのように関わって共存していけば良いのかがわかるような気がした。著者は情熱大陸、仕事の流儀、ダーウィンなどに出演。2024/11/30
メタボン
29
☆☆☆☆ 猛禽類医学研究所に行く前に予習として読了。希少種の保全は増やす努力と減らさない努力で成り立つが、当所は減らさないための活動。年間100羽以上の猛禽類が当所に運び込まれる。人間・動物・環境の健康をバランスよく健全に保つ取り組み「保全医学」。人間が関わる変化に生物の進化がついていけない。オオワシはイクラ好き。バードストライクを防ぐ、ブレードのないマグナス式風車。今日、実際に当所を訪れてみて、当所の活動を応援したいと改めて思った。2025/01/12
Nao Funasoko
26
猛禽類専門の獣医師が誕生するまでとそのお仕事内容について。 著者について知ったのは10年程前に知り合ったハンターでもあるシェフからお聞きした狩猟用鉛装弾使用禁止の活動から。 鳥見師のハシクレとして興味深く拝読。2025/01/19
とんかつラバー
19
テレビでこの方の活動に感心したが、本人曰く「品行方正な獣医師」と思われるよりこれまで自分が歩んできたケモノ道を語りたいとの事。幼少期をフランスで過ごすが日本に比べ教育も自然との接し方も格段に進んでいる。狩猟団体から目の敵にされるが(筆者自身は狩猟は自然の恵みをいただくもので賛成である)ハンターの中でも友人となる人もいたり、組織の運営でも他のスタッフとの協力の大切さが語られている。写真が多くこれからの将来を考える若い世代に向けた良書2025/05/23
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