内容説明
その赤い瞳から忌み嫌われた少女・彩葉には政略結婚から一年、一度も会っていない夫がいる。冷酷非道と噂の軍人・惣一である。自分が居ても迷惑だから、と身を引くつもりで離縁を決意していた彩葉。しかし、長期の任務から帰還し、ようやく会えた惣一はこの上ない美しさを持つ男で・・・。「私は離縁する気などない」と惣一は離縁拒否どころか、彩葉に優しく寄り添ってくれる。戸惑う彩葉だったが、実は惣一には愛ゆえに彩葉を遠ざけざる“ある事情”があった。「私はお前を愛している」離婚宣言から始まる和風シンデレラ物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
栗山いなり
6
赤い瞳を持つ少女が政略結婚した夫と幸せを掴むまでを描いた和風ファンタジー小説。メディアワークス文庫で出てるあれっぽい作品かと思ってたら正統派シンデレラロマンスかつ結構がっつりファンタジーやってたから驚いた2024/11/21
十六夜
4
愛人の娘かつ魔獣に襲われ片目が赤くなり実家家族から奴隷扱いされていたヒロイン。母の櫛を拾ってもらった縁で魔獣退治の軍人ヒーローが彼女を娶ることに。でも二人は魔獣に対抗する狼が番えた者同士で、みたいなファンタジーシンデレラ。最後は愛の力で障がい全部乗り越えた感がすごい。ヒーローの鋼の意思にひたすら感服する。ストイックすぎるだけにヒロインとこれからは幸せな生活で癒やしを得てもらいたいくらいだわ。ヒロインもヒーローと一緒で幸せそうだし、よかったよかった。2025/07/01