内容説明
天帝に人の罪を告げにゆく三尸の虫が飛びたつ庚申の日。死者に成仏するための“最後の晩餐”を提供する臘月宮で働く新米女官・林花のもとには、様々な死者がやってくる。のだが――なぜか死者ではないはずの皇帝・黄辛の姿が。
謀反による大火事から救われて以来、頻繁に訪ねて来るようになった黄辛から、林花は意見を求められる。それは彼の間諜が立て続けに変死を遂げたというもので――。
人ならざるものの邪悪な気配。古の因縁がもたらす禍が、臘月宮にも迫ろうとしていた。
=人物紹介=
◆林花/りんか◆
敵国のスパイとして処刑されかけたが、死霊を見る能力を買われ、臘月宮で働くことに。宮廷料理人だった父の腕を継いでいる。
◆黄辛/こうしん◆
武神と呼ばれた父帝の跡を継ぐ、民からも絶大に支持される若き皇帝。林花とは、浅からぬ縁があるようで――?
◆猛虎/もうこ◆
前世で黄辛の命を救い四品の位を賜った、帝の愛犬。林花に懐いている。
◆墨蘭/ぼくらん◆
臘月宮の女主。不思議な力を持ち、その一切が謎の不可侵な存在。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はなりん
12
シリーズ2巻。最期の晩餐を用意し、死者を冥府に送る朧月宮の女官である林花。料理の腕で皇帝を初め生者の心を癒している。朧月宮の役目だから仕方ないけど、交流があった人達が死して朧月宮で会うのが何とも言えず悲しい。宮廷画家の王路、静将軍夫妻、これまでの人生と最期がどれも悲しい。皇帝と林花と猛虎の出会いと関係性も詳しく語られ、これで覚えてないは無いですよね。一応後宮の呪い的なもの、皇帝の命を脅かしていたものは排除出来たけど、まだ続きますかね。皇帝て林花の行末をもう少し見たいかな。2024/12/01
栗山いなり
7
様々な死者に最期の料理を振る舞う林花の活躍を描いた中華ファンタジー小説シリーズ第2巻。何だかふわふわした読み心地だったけどなんだかんだで結構楽しめた気がせんでもない。しかし…続けようと思えば続けられそうだけどするんかね?2024/11/16
P
2
★★★☆☆ 2巻目。一応区切りはついたけど、まだ色々残っていると感じさせる終わりかた。読み口は悪くなし楽しめたけど、死者に料理を出すという設定上、最後にどこか暗さが残ってしまい読後感すっきりとはいかないのが難しいところではあるなと思った。2025/04/27
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