内容説明
処刑寸前で救われた林花が連れてこられたのは、後宮鬼門に建つ漆黒の宮殿・臘月宮(ろうげつきゅう)。そこは死者に、成仏するための「最期の晩餐」を提供する冥府の宮殿だった――。
謎めいた力を持つ女主人・墨蘭のもと、林花は宮殿の料理人として働くことに。死者たちが安らかに旅立てるよう心をこめて食事を作る林花だが、ここへやってくる死者の想いは様々で……。
なぜか、一筋縄ではいかないお客達の願いを叶えることになった林花は、相棒・猛虎(犬)と共に後宮を駆け巡る――!
後宮鬼門の不思議な宮殿で、新米女官が最期のご馳走叶えます。
◆人物紹介◆
林花(りんか)
敵国のスパイとして処刑されかけたが、死霊を見る能力を買われ、臘月宮へやってきた。宮廷料理人だった父の腕を継いでいる。
黄辛(こうしん)
武神と呼ばれた父帝の跡を継ぐ、民からも絶大に支持される若く聡明な帝。林花とは、浅からぬ縁があるようで――?
猛虎(もうこ)
黄辛の命を救い、四品の位を賜った、帝の愛犬。人の顔をなめ回す悪癖があり、後宮の女官から恐れられている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はなりん
14
死した魂が冥府へ渡る前に最期の食事を提供する朧月宮。後宮の一角にあるその宮で女官兼料理人の林花は、不思議な術を使う謎の主墨蘭や数少ない同僚、皇帝の犬猛虎と、日々亡くなった魂の食べたい料理や想い残したことと向き合い冥界への旅立ちを見送っている。死者の想いも様々で、切なく温かな想いに触れたり、国を揺るがす陰謀に繋がる情報を知ることもあり、感情の振れ幅が大きく、ドキドキ楽しめました。林花と皇帝の過去の繋がりも判明し、林花に興味を持って絡みだしたので、話は更に広がりそう。2024/11/16
栗山いなり
9
処刑寸前で救われ死者に最期の晩餐を提供する宮殿の料理人として働くことになった林花の活躍を描いた変則的な中華ファンタジー。短編集に近い構成だったけど悪くはなかった気がするな2024/01/23
P
3
★★★☆☆ 2巻目が出ると知って積読解消。短編連作の中華風ファンタジーで恋愛要素はなし、もふもふあり。特に刺さるような話はなかったけど普通に楽しめた。2024/10/06
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