ハヤカワ文庫JA 小さき王たち 第二部：泥流

著者名：堂場瞬一【著】

早川書房（2024/10発売）

• ISBN：9784150315795

内容説明

1996年の新潟と東京で、政治とマスコミの世界にそれぞれ飛び込んだ田岡・高樹の息子たちをも巻き込む壮大な復讐劇が始まる――！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[しげき]

第二部もスラスラ読了。田岡の巧妙な仕掛けが恐ろしかった。新聞記者と政治家の戦い、三部はどうなるか。

2025/05/16

[一笑]

第一部濁流はただ単に金をばらまくなどという今ひとつの内容だったけれど、堂場さんがこのまま終わるわけはないとあえて第二部泥流を読んでみた。第二部の始まりは一部の終わりからいきなり25年後。高樹は社会部長、田岡は国会議員3期目、高樹の息子は新聞記者、田岡の息子は政治家秘書という設定だった。田岡は25年前とは比べものにならないほど複雑な方法で自らの野望を遂げようとする政治家に変貌していた。くしくも親子2代にわたっての戦いに発展していく。さすが堂場さん、このための一部だったんだなと思った。最後の三部が楽しみです。

2024/09/28

[のあ]

田岡をぶっ潰せ！！ 3巻に続く。

2025/01/05

[鬼山とんぼ]

前作で次の展開に勝手に心躍らせてしまったせいか、実際に読むとやや上滑りになった感はあるが、登場人物をモデルとほんの少しずらしながら、当時のリアルを思い出させるのには成功しており、エンタメとしては十分成功のレベル。何より文体が整っているのがいいし、構造は『昭和の刑事』シリーズによく似ているので、すんなり頭に入ってくる。同じ職業を継いだ親子関係では佐々木譲の『警官の血』を思い出した。

2025/03/13

[うさぎや]

2巻になって息子たちの世代へ。でも親世代もまだまだ現役だし因縁は切れないまま。そして前巻にもまして苦々しいラスト。高樹家、どうなる。

2024/10/31