角川ホラー文庫<br> 秋雨物語

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角川ホラー文庫
秋雨物語

  • 著者名:貴志祐介【著者】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • KADOKAWA(2024/10発売)
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  • ISBN:9784041149300

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内容説明

失踪した作家・青山黎明が遺した原稿。それは彼を長年悩ませる謎の転移現象の記録だった。転移に抵抗する青山だったが、更なる悪夢に引きずり込まれていく(「フーグ」)。至高のホラー4編による連作集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アッシュ姉

65
生きながら地獄に堕ちる絶望に震撼する四編。気になる同僚の知られざる苦悩、失踪を繰り返す作家、奇跡の歌声の秘密、こっくりさん闇バージョン。不条理な運命に逆らうことができない無力感がひしひしと迫ってくる。知りたいような知ってはいけないような恐怖、真相が明かされたときの更なる絶望。貴志さんの果てしない想像力に圧倒された。どれも面白かったなか「フーグ」「白鳥の歌」が特に印象深い。『梅雨物語』も楽しみ。2025/01/23

mihya

44
短編4つ。ホラーの分類になるんだろうが、ホラー要素は強くない。「餓鬼の田」のストンとした落としが面白い。「フーガ」は、結末が早々に予想がついてしまったんだが、途中の悪夢が嫌すぎる。「白鳥の歌」は「雀蜂」とか「天使の囀り」を思い出す。「こっくりさん」は遼人が解説しすぎでちょっと笑ってしまった。いずれも貴志さんらしさを楽しめた。2025/02/15

Porco

21
さまざまな題材で異なる恐怖の物語なのに、秋雨という本書のタイトルの雰囲気にどれもしっくりくるのが不思議。『雨月物語』がモチーフとのことだが、各篇の並び順に関しては特段それらしいものは感じなかったものの、情念と執着と不条理をテーマとしたことについては意識しているように思える。1番は【餓鬼の田】だ。途中まで好きになった人は呪われることで嫌われてしまうのかなと思いきや、かき消されるように描写もなく恋心を失われる、最後の一頁の描写が素晴らしく印象に残る。2025/01/19

ぽて

20
ホラーは苦手だけど、ぜひと貸してもらったので読んでみた。ちょっと複雑だけど、怖すぎず読書好きのホラー初心者の自分にちょうどよかった。2025/08/13

マツユキ

20
誰とも付き合わない男(『餓鬼の田』)、行方知れずの作家が残した原稿(『フーグ』)、無名の歌手の伝記を依頼された作家(『白鳥の歌』)、死を覚悟した四人の小学生(『こっくりさん』)収録。ホラーだけど、ラストはミステリ。分かっちゃうと、また別の恐怖があるんですが、知りたくはなかったという気持ちもある。『餓鬼の田』がすっきりしていて好みでした。2024/12/06

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