内容説明
繁栄を極めた経済大国がなぜ衰退の道を歩むのか──国家にも生命力あふれた成長の時代もあれば,老化し衰退する時代もある.この視点から国際経済学・比較経済史の碩学が,リーダーシップを持った国,持とうとして果たせなかった国々の変遷を五〇〇年に亘って分析.現代を考える際にも示唆に富む考察.(解説=岩本武和)
目次
日本語版への序文
序 文
謝 辞
凡 例
第1章 序
第2章 国家のライフ・サイクル
S曲線
将来をスキャンすること
資源
遠隔地貿易
工業
移住
産業革命
カードウェルの法則
農業
生産性の衰退
金融
財政
社会的素質
心性
減速
戦争の役割
政策
結論
第3章 首位の継起
キャッチ・アップ論と馬跳び論
中央集権化と多元主義
協調と対抗
挑戦者
独占の侵害
挑戦者の不在のもとでの再中心化
戦争
コンドラティエフ・サイクル,戦争サイクル,ヘゲモニー・サイクル
タイミング
第4章 イタリアの諸都市国家
ヴェネツィア
フィレンツェ
ジェノヴァ
ミラノ
衰退の諸原因
財政
第5章 ポルトガル,スペイン
ポルトガル
スペイン
資源
海運業
スペイン銀
インフレーション,誇示的消費,「オランダ病」
戦争
全般的な衰退
第6章 低地諸国
北ヨーロッパ
ブリュージュ
ブリュージュの衰退
アントウェルペン
オランダ
貿易
産業
金融
教育
移住
高賃金,課税,負債
衰退のタイミング
衰退の原因は外部的か内部的か
第7章 フランス――永遠の挑戦者
反例
フロンドの乱
重商主義とナントの勅令の撤廃
ミシシッピ・バブル
一八世紀
大陸制度
フランスの技術教育
工場視察
サン・シモン主義者
心性
戦間期の破綻
栄光の三〇年
注・訳注
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
センケイ (線形)
9
Civ や Victoria の趣味が講じて読んだが終始興奮し続けだっった。著者の各国への好き嫌いが露骨に出たり、素人目にもあらがありそうだなと思う箇所はそこそこあるものの。ルネッサンスの後もイタリア全体というよりまずヴェネチアとジェノヴァが頭一つ抜けていたことや、その後は長い間海や貿易での優位さが興亡と密接に関わることなど、概観を掴むのにはまずはなかなか良さそうという感じだ。永遠の二番手としてフランスの章があるのも良かった。生産性では二の足を踏みつつも技術的に模倣する様々な工夫があったことがわかる2026/03/09
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