内容説明
困難な障害に向きあったある家族の混沌と光明。目線が合わず、言葉はオウム返し、いきなりパニックを起こす。三つ違いの弟は二歳で自閉症と診断された。自閉症とはどのような障害なのか、その家族にはどんなことが起こるのか。姉の視点から、島田家三十年の混沌と闘いと愛の歴史を鮮やかに再現。文庫化にあたり、書下ろし「島田家のその後」を新たに収録。
目次
はじめに
第一章 おとなしすぎる赤ちゃん
第二章 家族の混乱と絶望
第三章 健常児との接触
第四章 パニックと驚くべき記憶力
第五章 ありふれた大きな喜び
第六章 アンバランスな成長
第七章 もう止められない
第八章 高校三年の進路決断
第九章 親たちの地を這う戦い
第十章 新しい家族の絆
第十一章 趣味の広がり
第十二章 自立へのステップ
第十三章 地域と一つになれた実感
第十四章 穏やかな日常の訪れ
島田家のその後
──文庫版のやや長いあとがきとして──
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
心
33
積読本!昭和46年6月15日、弟が誕生!律子は弟をおとなしくていい子だと思ったが、両親は息子に不安を感じた。そして2歳の時に自閉症の診断…。今の時代でも…分からず悩むだろうし…理解されず誤解されることも多いだろう。当時、もっと過酷だった中で…悩み、試行錯誤し、一進一退しながら、ひとつひとつ乗り越え、未来を信じ戦う両親。才能を認め可愛いと思う反面で、友達に秘密にしたり、避けてしまう思春期の律子。だが30年を経て特性を持つ彼から学んだこと!力雄と一緒に育った島田家!情報過多の今の時代だからこそ、手にしたい1冊2017/08/14
otya
3
恋からの島田律子さんのイメージしかなかった。弟さんが自閉症。姉としての葛藤や気持ちがリアル。小さい頃は静な性格だったんですね。ご両親がまたいい感じ。2011/11/08
サクサクぽいぽい
2
何となく手に取ったのを読始めてからあーこれ空騒ぎの人かーと気がついた 学生時代の友人に自閉症のきょうだいがいるしっかり者の長女がいたんだけど彼女とダブらせた コメントとかはかなりいつも手厳しいのにどこまでも人に優しくて何なんだろなこのバランスと思っていたがこの本を読んで家庭環境でそうなるのかもと納得した すごく家族愛 読んでよかったです2012/08/07
ユウユウ
1
家族からの視点は新鮮で貴重だ。どう関わっていくことが出来るか、どう関わるべきかと考えさせられる。
わかめ
1
自閉症を知る上で、とても良い本。家族が温かい。2013/02/11
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