内容説明
平凡な毎日を過ごす法律事務所勤務の美冬は大手商社常務の瀬木と出会い、その強引さに引きずられるように恋に落ちる。今までの人生を塗り変える甘やかな時間、自分だけが知る相手の素顔、二人の関係を密告する電話。不確かな愛の行方は、そして美冬が手にしたものは…。自分の人生に挑み、しなやかに磨かれていく女性の姿を描く長篇恋愛小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チューリップ
3
3人の男性が、ヒロインの回りに出てきます。自分とはすむ世界が違う男性と愛を交わしながら、人として強く成長していく姿がよかったです。相手に愛される自分でいるための努力、忘れないようにしたいです。2014/09/09
じゅん
2
一気に読破! 「かわいい、愛しい、一人の女だと思っています。手に入れたい。」こんなこと言われては、参ります。直球が好きだと改めて感じました。「油絵は一度描いた絵が失敗だと感じたら、その上に塗りなおせばいい。どんなものも無駄にはならないのだと思えるようになるよ。命がある限り新しい色を広げることは可能だと確信することもできる。」がんばれそう! 終わりが苦しすぎる・・・・2016/08/11
本の虫
2
コバルトで人気だった藤本ひとみ。最近再燃して歴史物を再読中。こちら初めてだったけど意外なほどはまってしまったー。ありふれた不倫話だけど、一見完璧な瀬木の人間くさいところ、主人公のひたむきなところ、それがリンクしたところには密かに感動。最後の幕切れはショックで残念、でも30歳の女性にはこれが良い結末だったのかもしれない。印象に残る1冊。2012/11/25
ナオチャン
2
うぅ〜ん、瀬木に流されのめり込んで行く様子に、だめ!だめー!って思いながら読んだ。絶対に幸せになれない。対等じゃないし。古賀くんがいいんじゃないのかな。2011/12/02
maki
2
裏面のあらすじを見て、購入しました。最後は、こうなっちゃうのかぁという展開で終わったかなぁ。。。主人公の心情に共感できる部分もあったけど、あらすじとはちょっと違う印象でした。2011/10/10