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内容説明
打者に「気持ちよく打ってもらうこと」が役目の打撃投手。
常に同じ軌道にボールを投げる再現性が求められる。
そんな精密機械のような仕事を選手から転じ、25年間続ける男の矜持とは―。
・マシンと投手との役割分担
・打撃投手の仕事は打ちやすい球を投げること
・柳田は打撃練習で雰囲気が変わる
・工藤監督には「成績表」を提出していた
……など、ホークスを支えてきた打撃投手が、その仕事の全貌を余すことなく語る。
選手から転向する際の葛藤や小久保、柳田など数々の大打者たちを「育てた」エピソードなど、プロ野球ファン垂涎の一冊。
【著者プロフィール】
濱涯泰司(はまぎわ・やすじ)
1970年10月3日生まれ。鹿児島県出身。
鹿児島商工高等学校(現・樟南高等学校)、九州国際大学を経て1992年ドラフト3位で福岡ダイエーホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)に入団。
1999年に引退後、打撃投手へ転身。
以後、25年間にわたり投げ続け、裏方からチームを支える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
16
詳しく知らない打撃投手という職業をざっくりと教えてくれます。人柄も感じながら読みました。2024/12/26
とも
9
SBホークスの打撃投手 濱涯氏によるバッティングピッチャーとその周辺について書かれた本。肩の力が抜けた自然な感じがいい。朴訥とした語りに人柄を感じる。2024/11/10
鷹ぼん
7
4年ぶりにリーグ優勝を果たし、日本シリーズという名の「勝ち抜き王者決定戦」も目前という我がホークスの打撃投手、濱涯康司が本を出した。なんと、ギータが推薦文を書いている!ご本人も断ってる通り、口述をライター氏が文章にまとめたということで、本としては、まとまりを欠く。その分、濱涯の人間性がよく表れているようで、打撃投手というもの、そして濱涯康司という人を知ることができる。専門的に掘り下げた内容ではないが、打撃投手について、ざっくりと知りたい人や、「ホークス関連の本なら何でもOK!」な人にはうってつけの一冊。2024/10/21
於千代
4
ソフトバンクの打撃投手・濱涯氏の著書。存在は知っていたが、実際どんな仕事なのか詳しく知らなかった打撃投手の世界が見えてくる。1日の実働時間は短く、外から見ると楽そうに見えるため「無駄なコスト」と言われることもあるが、実は精神的な重圧が大きく、イップスで退職する人もいるという。「簡単そうに見えて実際は大変」な仕事の一つだと実感した。また、打撃投手から見るホークスの選手達の印象も興味深かった。2025/06/25
Go Extreme
1
打ちやすい球を投げる打撃投手 打撃投手はクビになるケースも比較的多い プロの世界で実現できたコントロールの精度 天職だと感じている打撃投手 何よりも厄介な精神的重圧との戦い 特有の症状・イップス バッターとの非常に重要な信頼関係 「誰にでもできる仕事」「無駄なコスト」 プロ野球人として喜びが爆発する瞬間 コミュニケーション改革を重視する監督 試合の投手の「入り」の変化 投げることが仕事という意識 AIや技術革新が打撃投手の領域を侵す可能性 揺るぎないコントロールへの自信 夢はプロ野球選手ではなく打撃投手2025/05/21