怪談風土記 七つのしきたり

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怪談風土記 七つのしきたり

  • 著者名:最東対地【著】
  • 価格 ¥1,727(本体¥1,570)
  • 竹書房(2024/09発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784801941458

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内容説明

「あんた、知らない方がいいよ」

ある土地、ある一族だけに伝わり根を張る因習、掟。
最東対地が禁忌(タブー)を踏み抜き、隠された真実を追う土俗の恐怖奇譚!

特定の地域、人々の間で昔からそのようにしてきた習わし=しきたり。
だが、当然のごとく「そうしてきたことなり」の中には、底知れぬ闇が隠されていることがある。
暴いてはいけない禁忌。
禁忌を犯した者に訪れる恐怖。
最東対地が土地の風俗・習俗を訪ね、しきたりの因果を紐解く7つの怪奇ヴァナキュラー!

一 いちまさんの首
  消えた人形の首と奇怪なひな祭りの習わし

二 家焼蟹
殺すと家が燃える忌み蟹。言い伝えは本当か

三 葬列
  野辺送りの風習と不気味な臭いの正体

四 シジミを拾いに
  子捨てと間引きの因習を隠す恐ろしき言葉

五 伝染夢
  歯が抜ける夢を見ると家族が死ぬ俗信の真相

六 深夜の呪祭
  余所者に見られてはならぬ禁忌の儀式

七 忌の火
  火を食べてはならないの意味と村八分の掟

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yukaring

62
ある特定の地域や一族に伝わる因習、土地の風俗を訪ねて因果を紐解く七つの恐怖奇譚。フェイクドキュメンタリーだそうだが、怪談を取材した結果からその先を読者に想像させる手法もリアルで楽しい。消えた人形の首と奇怪なひな祭りの風習「いちまさんの首」不気味な目撃例が頻発するが皆見たものが違うという「葬列」歯が抜けると家族が死ぬという夢の真相「伝染夢」SNSに投稿された異様な祭り。投稿した人物はその後…「深夜の呪祭」など怪談になる前“怪談未満”の物語が興味深い。合間に差し込まれる有名な迷信についての紹介も面白かった。2025/02/09

HANA

60
雛祭りの風習、殺すと家が燃える蟹、歯が抜ける夢…。知られざる「しきたり」とそれを知った、破ってしまったために起こる怪異を記したモキュメンタリー。最近は怪談やホラー界隈でメインを張っているモキュメンタリーだが、こうして読むと著者の力量もあってか流行る理由が良くわかるなあ。面白いのである。特に面白く感じたのはある意味王道を行っている「深夜の呪祭」かなあ。こういう田舎ホラーには思う所があるものの、読んでいるとやはり引き込まれるのである。起承転結のはっきりしているものより、曖昧さを残しているのも怪談らしいし。2024/11/02

のりすけ

31
怪談が怪談になる前の話。プレ怪談。だからオチも肉付けもなく、ただ淡々と訥々と書いているのだが、それが意外と最東さんの文体と合っていて面白い。あのSNS大学生はどうなったんや!気になる。2024/12/04

くまちゃん

22
怪談が怪談になる前の話。なのでオチとかない。それでも1つの話から次々繋がっていく(ような?)と不安になる。「葬列」が良かった2025/03/12

備忘録

19
作者曰く 怪談になる前の怪談 著者が集めた怖い話を出処や成り立ち等を調査していくところが主眼となる珍しい切り口の実話怪談 はっきりした結末やオチがあるわけではなく、こういう話だったのではないかという終わり方になるのであうあわないはあると思うが、個人的には楽しめた お雛様、葬送、祭り等日本の習俗に基づいた内容が多い2025/08/09

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