内容説明
ざっと三百年間の移り変わりを述べることに致します―。大火や幾度もの改革、風呂屋や歌舞伎の流行といった時代背景・風俗とともに語る江戸服飾史入門。明治期、学者・大槻如電が三越呉服店の依頼をうけて講談調で記した原稿に、注釈や図版を多数加え、現代人向けに編集した。金ピカの裃を着て真面目な顔でいる武士たち、ひいきの役者の紋を銀簪に彫る女たち、度重なる倹約令を経てなお新たな流行を作り出す江戸の人々の姿が活写される。当時の語りの面白さを残したユニークな書であり、着物、履物、流行りの模様、髪型、帯の締め方までを詳細に示す貴重な資料である。
目次
はじめに/江戸の風俗衣服のうつりかはり/第一談 慶長、元和、寛永、正保、慶安、承応、およそ五十年/金ピカの裃/小袖/帯は前締め/風呂屋と涼み船/第二談 明暦、万治、寛文、延宝、二十五年/明暦の大火と諸事簡略の令/腰巻羽織/婦人が髪を結い出す/後結びと抱え帯/花見小袖/第三談 天和、貞享、元禄、宝永、正徳、三十五年/町人・百姓の美服禁令/元禄風俗、水木結び/高級織物の国産化/第四談 享保、元文、寛保、およそ三十年/享保の改革/風俗を乱した宮古路豊後掾/文金風/第五談 延享、寛延、宝暦、明和、安永、天明、四十五年/上方役者の影響/蔵前風と十八大通/第六談 寛政、享和、文化、文政、天保、五十二年/寛政の改革/倹約から起こった風俗/羽織の弁/帯、オタイコ結びの流行/底いたりと御召縮緬/江戸留守居役の弊風/第七談 天保、弘化、嘉永、安政、万延、文久、元治、慶応、およそ三十年/天保の改革/唐桟の流行/解説/参考文献/文庫版解説(大久保尚子)/索引
感想・レビュー
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bapaksejahtera
べあべあ
Go Extreme
tkm66
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