内容説明
「高等教育の拡大・多様化」の初期に、
大学院生は何に悩み、どう手を取り合ってきたのか
戦後の高等教育の民主化の一環としての「新制大学院制度」のもとで、生活・研究条件の改善、研究の自主的、創造的発展を求め、院生協議会を組織し、大学当局・部局と粘り強い交渉を重ねた運動の軌跡を辿る。
大学院制度の未来を見据えて編まれた
貴重な本邦初の院協運動史、ついに刊行
会員任命拒否事件を皮切りに、学術会議を国家機関から外す「法人化論」の登場など、学術会議の在り方が根底から問われている現在。組織の成立に遡り、政治的・社会的・学問的意義を徹底的に検証。「学問と政治」のあるべき関係性、そして「科学」に対する国の政治的責任を問う。
日本学術会議、そして「科学の未来」に向けた提言の書。
目次
まえがき
第I部 北大院協史(通史)
第II部 各研究科と個別分野における北大院協の活動
第III部 北大院協と私(個人回想録)
第IV部 資料・年表・文献一覧
あとがき
【編集後記】
執筆者一覧