立東舎 縊死体 乙女の本棚作品集

著者名：ホノジロトヲジ【著】/夢野久作【著】/泉鏡花【著】/江戸川乱歩【著】/イェイツ【著】

リットーミュージック（2024/09発売）

• ISBN：9784845640980

内容説明

＊この電子書籍は固定レイアウト方式で作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末での閲覧に適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。
＊本書は基本的に左ページはじまりですが、『縊死体』のみ右ページはじまりで後ろから読む作りになっています。

人気シリーズ「乙女の本棚」から、イラストレーター・ホノジロトヲジの自選作品集が登場！
描き下ろしとして夢野久作+ホノジロトヲジ『縊死体』も掲載

小説とイラストの出会いを祝福する、魅惑の1冊。

名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。そのなかからイラストレーター・ホノジロトヲジによる作品をピックアップした美しい画集が新たに生まれました。
収録されているイラストは、夢野久作『瓶詰地獄』、泉鏡花『外科室』、夢野久作『死後の恋』、江戸川乱歩『人間椅子』、イェイツ（芥川龍之介訳）『春の心臓』のなかから選ばれた、イラストレーター本人がお気に入りのものばかり。
さらに、描き下ろしとして夢野久作『縊死体』も収録し、通常シリーズとはことなるサイズ感で小説とイラストが楽しめます。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。

【目次】
夢野久作『瓶詰地獄』
泉鏡花『外科室』
夢野久作『死後の恋』
江戸川乱歩『人間椅子』
イェイツ（芥川龍之介訳）『春の心臓』
夢野久作『縊死体』（全文収録・イラスト描き下ろし）

※本書について
本書は、乙女の本棚シリーズとして刊行された『瓶詰地獄』『外科室』『死後の恋』『人間椅子』『春の心臓』のなかから、イラストレーター・ホノジロトヲジ自身が選んだイラストを掲載しています。巻末の『縊死体』のイラストは描き下ろしです。
小説部分は『縊死体』は全文、その他は抜粋となります。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ぐうぐう]

「乙女の本棚」シリーズからホノジロトヲジが選ぶイラストと、抜粋された小説部分が掲載されている。それぞれの作品の冒頭にホノジロトヲジ自身のコメントが紹介されているのがいい。『外科室』ではあえて柔らかい色調を心掛けたなど、作品制作の裏側を知れるのだ。しかし何よりも本書最大の読みどころは、描き下ろし作品として夢野久作『縊死体』が収録されていることだ。世界の反転と謎を明かさない夢野久作のスタイルが遺憾なく発揮された短編だが、（つづく）

2024/09/25

[稽子]

★★★－　画集としては良いんだけど、短編作品としてはちょっと評価できない部分がある。表題作めちゃ短いです。他作品は一部抜粋だけ（既読の上、抜粋では各作品の良さがわからない）。本の作りは理解して買ったから別にいいのだけど、やっぱり真っ白ページで頁数稼ぐこの出版社の手法にはややイラついてしまう…。ホノジロトオジさんの絵は好きだけど、新規絵10枚のために3000円払う価値があるかと言われると微妙（新聞モチーフのため似たようなイラストばかりだし）。手間がかかってるのは分かるのですが…。

2025/03/30

[かたりん]

夢野久作『瓶詰地獄』、泉鏡花『外科室』、夢野久作『死後の恋』、江戸川乱歩『人間椅子』、イェイツ（芥川龍之介訳）『春の心臓』、夢野久作『縊死体』をイラストレーター・ホノジロトヲジが描いた作品集。文章だけでは難解ですが、（私的には夢野久作がとくに…。）イラストがあると世界観が広がります。「乙女の本棚」シリーズはいいですね。

2025/01/25

[うさぎや]

「縊死体」を描き下ろしてくれるとは！ ラストの「娘」の台詞が好きなんですよね……

2024/09/14

[hiro6636]

ホノジロトヲジ先生のイラスト集＋書き下ろしイラスト付き掌編。夢野久作「縊死体」は作中に出て来る新聞のレイアウトを模していて掌編ながら没入感が素晴らしい。

2024/12/10