内容説明
朝華(あさか)が勇(ゆう)にぃに夜這いを仕掛ける様子を目撃してしまった眞昼(まひる)。
咄嗟に妨害してしまった眞昼だったが、朝華の想いを勝手に聞いたうえ、邪魔をしてしまった罪悪感や、勇にぃと朝華が関係を持たなかったことへの安心感、実業団バレーボールチームからのスカウトへの葛藤によって感情がぐちゃぐちゃになっていた。「勇にぃとの関係性を崩したくないし、もう二度と勇にぃと離れたくない」そんな想いばかりが心に渦巻くなか、勇と2人きりになった眞昼は「ねぇ、勇にぃ。好き」と思わず、気持ちを口に出してしまい!?
複雑に絡み合う各々の想い――2人に告白された勇はどんな答えを出すのか!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
28
朝華が勇にぃに夜這いを仕掛ける様子を目撃してしまった眞昼。様々な出来事で感情がぐちゃぐちゃになった彼女の葛藤が描かれる第5弾。朝華の想いを勝手に聞いたうえ、邪魔をしてしまった罪悪感や、勇にぃと朝華が関係を持たなかったことへの安心感、遠く離れた2つの実業団バレーボールチームからのスカウト。したたかにチャンスを狙う朝華、文学賞を目指す未夜の存在もあって、自分がどうすべきなのか迷いに迷う展開でしたけど、こういう時に先達のアドバイスは大きいですね…クソガキ時代の彼女たちとのやりとりは相変わらず微笑ましかったです。2024/09/24
真白優樹
15
九月になり眞昼の誕生日が迫る中、朝華の夜這いを目撃してしまった彼女の中で思いが渦巻く今巻。―――逃げるのではなく向き合って。待って引き寄せて。 良かった、嫌だ、どうしよう。様々な思いが眞昼の中で渦巻き、朝華との語らいの中で更に揺れる中、周囲のアドバイスで自分の想いに素直になる巻であり。朝華とはまた違った、眞昼だからこその想いの形が定まる巻である。朝と昼に囲まれて、逃げ場はどんどん失って。未夜はまだ動かぬも、いつか動くのか。そして挟まれた勇はいつか答えを出すことになるのか。 次巻も勿論楽しみである。2024/11/08
rotti619
13
表紙の通り、眞昼のターン。前巻で一方的に朝華の気持ちを知ってしまった眞昼がバレー実業団からのスカウト、朝華からの協力依頼、勇にぃとの関係に悩んだ挙げ句、暴走してしまうというお話。朝華は勇にぃへの気持ちをもう隠す気が無いのでグイグイいく一方、眞昼は眞昼で夕陽曰く「変なスイッチが入っちゃった」結論を出してしまった為、とんでもない事になっている。これを1人のほほんと勇にぃとの日常を楽しんでいる未夜が知ったら…。表題のコンセプトの通りの話なのに、ここまで予想外の展開になるとは思わなかった。無論良い意味で。2024/11/26
chirako
12
どこか知らない近所の話のような作品の空気が好きだったのだけど、恋愛色が強くなると知らない近所の話のような空気が薄くなる不思議。そんな中で、今巻は前巻で不発キャラ?とまで思った夕陽が一番面白かった。主人公との親戚な距離感も前巻よりよかった。ヤンデレや重いをキャラの面白さにしようとしてるのは分かるけど、この主人公には、シングルマザーの同級生とか親戚の夕陽とか性格がフラットなほうが似合うとどうしても思ってしまう。2024/10/01
leo18
9
眞昼回。もどかしくはあったが、眞昼の決断は良かったし、ラブコメとして見応えがあった。でもこれ重い女が一人増えて結末が全く予測できないな。これに未夜も参戦するのか?2024/09/30