内容説明
地元に帰ってきた有月勇(ありつき ゆう)が出会った謎の清純美少女JK。出会いを重ねるうちに勇はその正体が10年前に遊んでいたクソガキの一人・春山未夜(はるやま みや)だと気付いた。昔のような距離感で関わろうとする勇だが、成長した未夜は少し挙動不審で?
そんな日々のなか、勇はもう一人のクソガキ・源道寺朝華(げんどうじ あさか)にも思いを馳せる。しかし、朝華はとある事情から勇と再会することを恐れているようで――?
勇が周囲に勧められ朝華に会いに行くと、そこには美しく成長した朝華の姿が……! あまりの美少女っぷりに驚く勇。すると朝華は「あなたを私の生きる目的にしてもいいですか?」と、泣きながら抱きついてきて……!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
41
謎の清純美少女JKが、その不在を気にかけていた未夜であることに気づいた有月勇。そんな日々のなか、勇はもう一人の朝華にも思いを馳せる第二弾。出会いを重ねるうちにようやく気づいてもらえて嬉しいものの、昔のような距離感で関わろうとする勇相手に少し挙動不審気味の未夜。一方、神奈川県の全寮制女子高で、複雑な過去の事情も絡んで一人過去に思いを馳せる日々を送ってきた朝華。再会からの急展開にはどこか危うさも感じさせましたけど、ここは勇の頑張りに期待したいところですね。四人の関係がどうなるのかも気になるところではあります。2023/04/21
rotti619
16
退職して地元に帰ってきた有月勇の前に、かつて面倒を見ていたクソガキ3人が美少女になって現れるお話第2巻。1巻で登場しなかったクソガキ・朝華がメインの話となっている。全寮制のお嬢様学校に通っているとはいえ、会おうと思えば会える距離にいながら、勇と会うことを頑なに拒否する朝華に迫る内容となっている。Web版を読んでいたので事前にその理由とか朝華の人となりを知っていたが、改めて読むと重いなぁと。この重さこそ朝華とも言えるが、その反転ぶりはさらに拍車がかかっていた。不遇のヒロイン、未夜が報われる日は。2023/05/26
真白優樹
16
未夜が接し方に迷ったり、眞昼の思いが爆発する中、最後の一人、朝華と再会する今巻。―――思い出と今が重なる時、その恋は重力を放ち縋りつく。 朝華、という一人の少女の思いに視点を当て「思い出」というものに光を当てていく巻であり、失いたくないからこそ思い出の中に生きる彼女が勇との再会を機に重すぎる極端へと向かう、ラブコメが一気に緊張感を孕んでくる巻である。いよいよ本格的に始まるこのラブコメ。朝華という要素が絡む事で一気に緊張感を増していく中、背負ってしまった勇はどうしていくのだろうか。 次巻も勿論楽しみである。2023/04/27
nishiyan
16
奇妙なゲームを仕掛けてくる謎の美少女JKが未夜だとようやく気が付いた勇。眞昼も含めて昔のような距離感で付き合おうと日々を過ごす中、唯一街を離れたクソガキの一人、朝華に思いを馳せる本巻。勇たちとの思い出を宝物にして、どこか空虚に心を塞いで過ごしていた朝華が勇との再会をきっかけに見せた振れ幅の凄さよ(笑)。親友たちには明かせなかった胸の内を吐露してからの甘えっぷりはかなり危険で、勇の自制心が焼き切れてしまうのではないかと思うほど(笑)。さて10年ぶりに四人が共に過ごす夏休みはどうなるのか。次巻が楽しみ。2023/04/23
きっと
13
とても面白かったです。読前に想像していたシナリオが良い意味で完全に裏切られました。まさか朝華との出会いまでに丸々1巻を消費するとは…。じらしにじらして爆発!の展開にはしびれてしまいました。一見、よくあるジャンルのラノベに見えますが、これは一味違いますね。次巻発刊楽しみにしています!2023/08/04