内容説明
「色はあくまで黒く、目は逆しまに裂け、腕にはお魚の鱗がおありになる……」道々の者の末裔を母に持ち、徳川家康の第六子として生まれた松平忠輝だが、その異形と途方もないエネルギーを家康に恐れられ、捨てられてしまう。帰る場所のない忠輝は、謀略を企む秀忠と執拗に命を狙う柳生と対峙するが……。弱き者、そして愛する者を守るべく、虚々実々の乱世を“鬼っ子さま”が駆け抜ける!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coldsurgeon
7
松平忠輝という人物は、よく知らない。徳川家康の子息六男であり、お茶阿の局を生母とする。その生誕時より鬼っ子と家康に呼ばれ、疎外され続けた。物語に描かれる人物像は、確かに人知を超え、並外れた身体能力と心の優しさを持ち、人々を魅了する姿だった。しかし、一方、その彼を疎ましく思う兄がおり、また江戸幕府中枢であった。読み進むうちに、その彼に引き込まれていく。その人生を、一緒に追うことにする。2024/11/17
hiyu
4
松平忠輝を知っているかどうかという程度。鬼っ子とよばれた忠輝の周りには魅力的なキャラも多く、いつしかグイグイと引き込まれた。2025/07/30
シンチャイナ
1
面白く読んだが、チョット奇想天外過ぎるかな2025/04/08
昼寝
0
面白いのだが、史実の部分とフィクション(創造)の部分の落差が大きいような気がする。2024/11/22
カド
0
家康に鬼っ子として捨てられた松平忠輝の話。 とにかく忠輝のキャラが強烈で魅力的だ。幼少から忍者と渡り合えるような身体能力のスーパー野生児で自由奔放。 歴史小説は史実と虚構が入り交じっていて「ほんまか?」と歴史や人物を調べたくなるのが難点(醍醐味?)。 柳生忍者、傀儡子一族、大久保長安の野望、キリシタン網と絡み合ってきて、話が怪しく拡がってきたのがうれしい。 忠輝15歳は五郎八姫と婚姻し、中巻へ続く2024/11/06
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