内容説明
“夜戦は日本のお家芸”
日本海軍が先鞭を着けた水上艦による夜間水雷襲撃
その進化の歩みを辿る年代記《クロニクル》
駆逐艦、水雷艇といった快速の水上艦艇が、夜間、洋上において敵艦隊を攻撃した戦例は、日露戦争の劈頭、日本海軍がロシア旅順艦隊を襲撃した旅順港攻撃を嚆矢とする。
本書では「夜戦」を軸に、20世紀前半の戦争における水上戦闘の起源と発展を紐解いていく。アメリカの海軍史研究家、ヴィンセント・P・オハラ、トレント・ホーン著・編纂『Fighting in the Dark』の邦訳版。翻訳・訳注は『世界は日本海軍の軍艦をどう見たか』の本吉隆による。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MUNEKAZ
11
日露戦争から第二次世界大戦までの各国海軍の水上夜戦への取り組みをまとめた論集。訳注が充実しており、特に日本海軍の章では英語文献に拠った本文に対する良いツッコミになっている。「見えない」中で戦うという無理難題に対する戦闘ドクトリンや艦艇開発の試行錯誤の歴史はなかなか興味深く、技術だけではなくそれをどう運用するかという問題に行きつくのが面白い。レーダーなど電子機器の発達が「見える」ようにしたのではなく、最後にモノを言うのは失敗から学び、最良の決断を下す勇気を持った指揮官と兵士の能力にあるというのが印象に残る。2025/04/30
nizi
6
翻訳本。原著者の日本語資料へのアプローチがほぼ無く、認識に差異がある。訳者の突っ込みもそのあたりに集中しており、ひょっとしたらドイツ人やイタリア人が読んでも言いたいことが出てくるのだろうか。2025/01/13
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