内容説明
豚になるな。狼になるな。ただ強き獣になれ。
三百年の歴史を刻む星殷国には、建国以来、受け継がれている契約があった。それは代々、東方の少数民族で特異な力をもつ『影守の民』の巫女を皇后に迎えること。
だが、新皇帝瑛学と恋仲にあった巫女ソマリが皇后に迎えられた半年後、契約は最悪の形で破られる。
妹のククナは姉の復讐のため、宮女として後宮に潜り込むが、美貌の皇子・白悠に気に入られて――。
心に獣を宿す少女が人の皮を被ったケダモノたちを狩る、壮絶なる中華後宮復讐譚。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
65
皇帝とこんなタイミングで対決しちゃうの?と思ったけど、そういう終わり方でしたか、なるほど。続きが読みたいです!2024/09/14
なみ
15
特殊な力を持つ影守の民、ククナは、姉の婚約者に裏切られ、一族の仲間たちを殺されてしまう。 その復讐を果たすため、宮助として後宮に潜入したククナは、同じように復讐を企てていた協力者ともつながっていき──。 終盤の戦闘シーンの迫力がすごかったです。ククナの影守の力で出てきた生き物にはびっくりしました。 キャラクターも魅力的で良かったです。 特に周空が格好良かったです! 普段の感じと戦うときのギャップにやられました。2024/08/30
ぐっち
14
復讐のために後宮で働くことになったククナ。予想よりよりだいぶバイオレンス寄りだけど、安定のうまさ。まだいっぱい残ってるので続くといいな…。2024/09/21
栗山いなり
9
大国によって全てを奪われた少女が復讐のために奔走する中華ファンタジー小説。いやー実に良い復讐劇にして中華ファンタジーだった!主人公サイドも悪役サイドもキャラがしっかり立ってたし展開も見事で読み応えがあった。『豚になるな。狼になるな。ただ強き獣になれ。』は名言やと思う2024/09/28
leo18
9
最近は中華ファンタジーを書くことが多いけど、さすがに安定感ある。ククナの復讐譚としてドラマチックで読み応え抜群。最後こんなあっさり終わるのかと思いきや続編ありきだった。楽しみなシリーズになりそうだ。2024/09/20