角川文庫<br> その呪物、取扱注意につき

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角川文庫
その呪物、取扱注意につき

  • ISBN:9784041151198

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内容説明

交番勤務1年目の警官、成瀬義人は、
通報により上司と駆け付けた先で意識を失う。
そして目覚めた後、上司が「呪殺」されたと知らされる。
しかも生き残った成瀬には、警察庁「特定事案対策室」への異動が告げられた。
そこは呪いや祟り、怪異などの異常な事件を調査する部署。
そこで成瀬は、女性霊能者・九尾天全と共に、
呪いの人形にまつわる殺人事件の調査をすることに。
鬼の壺、コトリバコ。呪物の謎を解くオカルトミステリ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キナコ

31
表紙買いした一冊。思っていたよりもライトなホラーミステリー。美人ではあるがズボラなヒロインと根が真面目な警官という凸凹コンビ。ヒロインとの会話がテンポ良く、コメディチック。都市伝説がベースの話が多く読みやすかった。各キャラクター設定も個性的で楽しめた一冊。シリーズ化するなら購入したいな。2024/12/17

みい坊

26
上司が「呪殺」され自身も意識不明になった成瀬は呪いを跳ね返した「資質」が見出され呪物と対峙する「カナリア」のメンバーとなる事に。物語の発端となった事件に関係する「コトリバコ」の話を軸に歩く人形や覗くと死んでしまう鬼の壺の話が挿入される。成瀬や先輩メンバーの山田、霊能者の九尾、キャラクターが親しみやすく読みやすい。成瀬くん、刑事の資質が優れているのはお父さん譲りかな。人形の話が好き。人形に宿った優しさ、悲しさがとても切なかった。ただ、犬猫が愛しすぎる私には「犬神」の所は辛すぎて読むのが苦痛だったのが残念。2024/09/28

冬野

14
作者さん二作目。警察もののオカルトミステリ。公になっていない怪異専門の警察の部署、という設定はよくあるもののキャラが良くてなかなか面白かった。表紙の印象よりはコミカルな雰囲気で笑える箇所もあるが、血腥い描写も多め。生活能力が皆無でオンオフが激しい九尾先生が好き。成瀬とのバディよりむしろ女性刑事の山田との関係の描き方に惹かれた(女子バディ作品も書かれてる作者さんだからかな)。視点・時間の切り替えが多くて没入感が削がれたところは正直ある。謎解き部分での驚きは薄いが概ね楽しめた。続編が出たら読みたい。星:4/52024/09/13

胡蝶

9
『呪い』を用いた連続殺人。 それを解決すべく主人公と霊能者がタッグを組み事件に挑むんだけど、美人なのにどこかへっぽこな霊能者と妙に頭がキレ、呪いに強い主人公の組み合わせが面白い。出てくるコトリバコなど呪物も興味深いので、続編も読みたいな2024/09/11

銀華

7
警官の上司が目の前で呪殺された青年警官はオカルト関連によって引き起こされたと思われる事件を担当する部署に配属され、霊能力は抜群だがそれ以外はポンコツな美女と組むことにーーコトリバコ、人形、鬼の壺などの呪物が出てくるのは面白かったが、キャラクターも設定も悪くはないのに今一つ物語に乗れなかった。著者の前作の女子高生コンビの方が面白かった。ちゃんと視えているのに性根が廃れなく素直な美女と真面目で捜査ができて凄い存在に守られている青年とかある意味安定したコンビなんだけど、真新しさの無さと地味に話が進んだからかな。2024/09/16

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