内容説明
浴室、キャビネット、ベッド、廊下、台所──家を通してわたしは「他者」となり、また「他者」はわたしとなる。家は「雨風を防ぐもの」「所有された空間」ではなく、わたしのメタモルフォーゼが繰り返される、幸福の実験場である。「生」の変様を記述する哲学者コッチャによる、現代の家についての哲学的エッセー集。
目次
序論 都市の彼方の家
1 引っ越し
2 愛
3 浴室とトイレ
4 家のなかの物
5 キャビネット
6 双子
7 白い粉
8 ソーシャル・ネットワーク
9 部屋と廊下
10 ペット
11 庭と森
12 台所
結論 新しい家、あるいは賢者の石
謝辞
本書の成り立ち
参考文献
訳者あとがき
感想・レビュー
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都市の彼方の家:哲学は都市と特権的な関係 マグナ=グㇻエキア 幸福や呼吸と濃密な関係 家→存在する仕方を変える 道徳≒最小単位のエコノミー 引っ越し 愛 浴室とトイレ 家のなかの物 キャビネット 双子 白い粉 ソーシャル・ネットワーク 部屋と廊下 ペット 庭と森 台所 新しい家、あるいは賢者の石:新たな惑星ー脱出口をもたず、ほかに解決策なし 石にすべてを負っている 家ー世界の誕生 自然のオイコノミア 家→集合的な混合の規範 家≒様々な他者と生を混ぜ合わせながらメタモルフォーゼを繰り返す幸福の実験場2024/07/28