内容説明
ベトナム敗戦に始まり、冷戦終結、九・一一、グローバル化、イラク戦争、貧富の格差、米中対立までの五〇年――カーター、レーガン、ブッシュ父子、クリントン、オバマそしてトランプと、最強の超大国を動かした九人のリーダーたちの功罪と知られざる内幕を一気読み。「次のアメリカ」を見通すための政治外交史の決定版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふみあき
51
クリントンは生まれる3ヶ月前に、実父を交通事故で亡くし、母親の再婚相手はアル中だった。ブッシュ・ジュニアは7歳の時、3歳の妹を白血病で失っている。オバマの父は出身地ケニアに妻がいることを隠して母と結婚し、のちに自らの野心のために母子から離れていった。バイデンは上院議員に当選した直後、妻と赤ん坊の命を交通事故で奪われ、のちには長男も脳腫瘍で亡くしている。何だか大統領としての治績より、プライベートでの数々の不幸の方が、読後とても印象に残った。2024/10/26
ぐうぐう
26
フォードからバイデンまで、アメリカ大統領の半世紀を振り返る。そこには9人の大統領が登場するが、本書を読むと彼らは皆、反動の産物であったことがよく理解できる。フォード(共和党)→カーター(民主党)→レーガン(共和党)……といった二大政党による交互の大統領選出がわかりやすい構図だが、レーガン→ブッシュという連続する共和党大統領でさえ、ブッシュはレーガンのイデオロギー外交を否定しての実務外交への転換を図っており、それもまた反動の産物である。(つづく)2024/11/05
ゆうすけ
10
久しぶりに村田先生の本を読みました。あまりウォッチしていなかったですが、学長を退任された後結構著作を出されていたのですね。流石にテンポ良く進むストーリーは講義を聴いているようで懐かしい気持ちになりました。ただ、このあたりの勉強から遠ざかって久しい為、結構思い出すのに大変でもあった。外交と内政について緻密に記述されているのと、登場人物も多いので知識がないと読むのに大変な部分はあります。さていよいよ次の大統領がそろそろ決まろうとしている。絶大な権力を持っているようで、そうでもないのかもと思う今日この頃です。2024/10/30
Inzaghico (Etsuko Oshita)
6
先日、カーター元大統領が死去したときに、ちょうどこの本を読んでいた。アメリカのメディアやSNSではdecentだとして惜しむ声が多く、大統領の評価というのは時間が経たないとわからないものなのだな、と痛感する。 本書が執筆されたのは昨年8月、刊行はそのひと月後で、エピローグは2025年1月20日(大統領就任式)から始まる。就任演説を始め、激しい罵声を浴びせられる大統領は「見慣れた老人か、それとも黒人女性か」という一節で始まっているが、結果は皆さんご承知のとおり。2025/01/04
劇団SF喫茶 週末営業
4
良書。大統領に焦点を当ててアメリカの過去50年を辿る。内政、外交、経済、戦争、選挙などが手際よく配置され大まかな歴史の流れが掴める。本書の特徴としては近年の大統領、オバマ、トランプ、バイデンが抱える問題が50年以上前から萌芽があったという物語として描かれる。分裂と統合、アメリカファースト、再び偉大に、などなどの共通したテーマが通低音として流れるが、次第に民主党と共和党の分断が激しくなり不協和音となる。そして「恐怖の男トランプ」登場という流れ。トランプ誕生を一つの山場にする事でアメリカ史は面白く読める。2025/04/27
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