内容説明
小学生の時からの幼馴染・藤代瑠音(ふじしろ るいん)は、誰だって自然と振り返ってしまうような美人だ。突き抜けるように快活で、いつでもオシャレで、みんなの注目のギャル。そして――自他ともに認めるビッチだ。常にセフレがいて、昨日も駅前でイケメンとイチャついているのを目撃した。
一方の俺こと宮澤恆(みやざわ わたる)といえば学校の日陰者で、今や瑠音とは全然縁もなくなっていたのだが……。
「ねえワタ。私たち、付き合わない?」
俺と君が? いやいや、それ絶対に裏があるじゃん。そう思いつつ、かつての初恋相手である瑠音からの告白をつい受け入れてしまい――。
性に奔放な彼女と過ごす、青くてちょっぴり危険なラブストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
35
昔好きだった幼馴染で、自他ともに認めるビッチの藤代瑠音。学校の日陰者で、今や瑠音とは全然縁もなくなっていた宮澤恆が、彼女と付き合い始める青春小説。セフレの彼女からの浮気疑惑を解消したいという斜め上の理由で、初恋相手と付き合い始めた2人。瑠音の話を聞くうちにイメージ先行で偏見もあった瑠音への理解度も上がって、お互いいい関係になっていきそうな予感もあったわけですけど、セフレの彼女が恆の盟友ポジな部活仲間というややこしい状況がなかなか地雷でしたね…不用意な発言で巻き込まれていくカオスな状況には目眩がしました…。2024/08/10
わたー
30
★★★★★これはまた、とびっきりに凄まじい作品が出てきたなと。小学生のころの初恋を拗らせている主人公は、その初恋の相手が白昼堂々と駅前で濃密なキスをしている場面を目撃する。その翌日、没交渉だった彼女から告白される主人公。その理由は、キスをしていた相手とセフレを今後も継続したいからというもので…という導入の作品。ここまでだったらまだ耐えられたが、主人公と仲のいい女友達が、件のセフレ君と付き合っていることが明らかになるという、必要最小限の人数で的確にオトコノコの柔らかい部分をぐちゃぐちゃに掻き回して、2024/08/09
冬野
22
作者さん二作目。表紙から想像した物語をいい意味で裏切ってたし、前半後半の差がエグい。瑠音パートで「人間関係において大切なことが書かれてるな~」とかのほほんと考えてる場合ではなかった。普通とか常識とか純粋さとか、当然と思ってきた価値観が根底から揺さぶられる。既存ラブコメに一石を投じる…というか、ジャンルを読者の脳ごと破壊しに来てないか?ラノベでここまでやっていいんだ。発売前に全文を読んでいたが、絵(特に果南)や頁演出が付くとラストの破壊力がさらに増してて震えた。怖いもの見たさで続編も読みたい。星:4.5/52024/08/26
シノミヤユウ
19
面白い。清涼飲料水のように飲みやすい猛毒!セフレのいる幼馴染に告白された主人公。彼女と関わった少年少女が、盲目的な激情と選択から取り返しのつかない道へと転がり落ちていく虚しさに呆然。心理描写が真摯にかつ淡々と行われ、何が起こってもするっと飲み込めてしまうのだが、此方の持っている常識が、起こっていることの凄まじさ、悍ましさを同時に認識してくるので、不快感はないのに唖然として絶句するしかない。どうしようもない等身大の感情と生き方のままに、少年少女の何かが滑らかに壊れていく、刺激的なラブストーリーでした。2024/08/20
とってぃー
16
期待していた狂気がここに!ビッチヒロイン・のと彼女溺れる主人公・恆のドス黒い恋愛物語。狂気や歪みが”純粋さ”に見える奇妙な作品だ〜!もう1人のヒロイン・果南と瑠音の陽と陰の対比もよく、特に陰は共感しまくりでした。瑠音はビッチだけどしっかり自分の考えがあってなんか憎めないし、果南のオタク属性やここぞと言う時の行動力に燃えて、キャラがとても立ってました。万人にウケる作品ではないと思うが私はとても好きであり、追い込まれてる主人公の答えをぜひともみたいものですね。 2024/08/10
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