阿津川辰海 読書日記~ぼくのミステリー紀行〈七転八倒編〉~

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阿津川辰海 読書日記~ぼくのミステリー紀行〈七転八倒編〉~

  • 著者名:阿津川辰海【著】
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • 光文社(2024/08発売)
  • 天高し!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~10/6)
  • ポイント 700pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334104023

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内容説明

「本格ミステリ大賞」を受賞した前作からさらにボリュームアップ! ジェフリー・ディーヴァ―のどんでん返しの秘密を体系的に分類・総括した回や、青崎有吾『地雷グリコ』に触発されてギャンブル・ミステリーを総まとめした回など、若手屈指の本読み作家が大好きな作家&作品を存分に語り尽くした偏愛度マックスのミステリーガイド。全500ページ越え、ここでしか読めない濃厚ミステリー論が満載です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

115
相変わらず猛烈な熱量で縦横無尽にミステリを切りまくるが、内藤陳と違うのは作品論やシリーズ分析が充実している点。かといって法月綸太郎や飯城勇三のように理論一点張りでなく、読者の面白さ第一の視点を崩さない。特にディーヴァーやギャンブルミステリを取り上げた部分は長編評論を書けるほど圧巻だが、この人に好きなだけ書かせると際限がなくなりそう。それにしても、過去に読んだ本をほとんど忘れている者からすれば、よく覚えているなと感嘆する。読書エッセイなど売れない本の筆頭だが、ミステリファンには一読どころか百読の価値はある。2024/09/30

ハスゴン

28
少し値段は張りますが、ミステリ好きにはたっぷりと書評を読めて手元に置いておき読み返して楽しむべきでしょう!2024/09/17

だるま

12
WEB「ジャーロ」に連載された『読書日記』と、担当した文庫本の解説を収めた物で、これが第2弾。とにかく阿津川さんの読書量が凄まじくて圧倒された。コンスタントに御自分の作品も発表しているのに、読書の時間をいつ作っているのだろう? 紹介している作品の半分は海外物で大長編も数多くある。余程速読に長けているのだろうか? ギッシリ詰まったガイドブックで大変面白かった。私が既読の作品も沢山あり、中には個人的に凡作・駄作と感じたのもあるのだが(実際ランキング本でも低評価)、阿津川さんは長所を探し巧く褒めるなあ。流石だ。2024/09/22

しゅー

9
★★★リンカーン・ライム全作をネタバレなしでドンデン返しのパターン別に解説してみせる回がすごい。同シリーズについて私は、最新作に近づくほど予定調和的になって初期の緊迫感が失われているように感じている。しかしこの著者の解説を読むと、少なくともミステリとしての趣向はしっかりと進化を続けていることを理解できた。こういう好き嫌いに留まらない客観的な解説をできる才能(根気?)を尊敬してしまう。同様に修道女フィデルマや百鬼夜行シリーズにアン・クリーヴスなど全作解説を堪能した。特にギャンブルミステリー試論は圧巻である。2024/09/22

ミガーいち

2
すごい熱量に圧倒された。星32024/09/28

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