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内容説明
息を吸うように始められ、気づけば習慣になっている。
「努力できる」を根性論ではなく科学的に考えよう。
「今度こそ、頑張ろう!」と決意したはずなのに、
気づいたら忘れてしまっていた…
そんなことはありませんか?
実は努力は、行動経済学や心理学の観点から捉え直すことで、
才能や性格に関係なく、仕組み化することができます。
・英語などの勉強で成果を出したい ・資格を取得したい
・子どもに勉強をさせたい ・部下を頑張らせたい
・ダイエット・運動を頑張りたい ・健康的な食事を続けたい
・5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)を徹底したい
・夏休みの宿題を計画的に終わらせたい
……このような悩みに効果を発揮する1冊です。
目次
第1章「努力」を行動経済学で考える
第2章「努力が勝手に続く」4つの仕組み
第3章「努力を楽しむ」ことはできるのか?
第4章 必要な努力が無理なく続く2つのナッジ
第5章「誘惑」と戦う
第6章 【努力しない言い訳】と戦う(1)「今回は、運が悪かったね」
第7章【努力しない言い訳】と戦う(2)「(努力しなくても)何とかなるでしょ」
第8章「環境からの悪影響」と戦う
第9章 他人からの低い評価に立ち向かう
第10章 人はなぜ後悔するのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MI
66
努力は才能なのか?努力は継続できる人、できにくい人がいる。努力を継続することは習慣化すること。意志力が弱い人は、同じ環境の人とチームを組んでやると続きやすい。運動や勉強が続かない理由は毎日の疲れと楽しいことに誘われる誘惑、環境によるものが大きい。コツコツ続けるには、毎日短い時間を長く続けること。努力のデメリットはないかの件は参考になった。努力ゆえに、失敗と気づいてもこれまでの時間やお金の投資分正しい判断ができなくなる。自分のタイプを理解して取り入れていきたい。2024/10/19
みき
41
行動経済学的な見地から「努力」に真正面から取り組んだ本。行動経済学自体に再現性の問題とかサンプルの偏りという問題があるような気もしていて、そこまで信用していない学問なのだが、それはこの際は忘れよう。この本で面白いのは最後の方、「努力しないほうが幸せに生きることができる人」=今のコストを支払わないことを選択している人を明確に認めていること。そしてそういう人に努力をさせる努力をすることはお互いに幸せな結果にならないということを書いてあること。ここは本当に参考になった。ここの章だけでも読む価値ありの再読必至の本2025/04/25
よっち
39
努力を根性論ではなく科学的に、才能や性格に関係なく仕組み化することを考える1冊。意志の力はなぜあてにならないのか。怠け心から自分を守り、習慣を変えるいい習慣が定着するための仕掛けや、努力を楽しめる人、そうでない人の性格タイプ別ご褒美の与え方、必要な努力が無理なく続く初期設定の力や他人の力を作ったナッジ。誘惑に負けそうな自分をコントロールする方法、運を信じる人ほど実は不幸になりやすい現実。努力しない言い訳や環境からの悪影響と戦う覚悟など、やはり続けるためには意志の力ではなく、継続する仕組み作りが重要ですね。2024/10/23
tenori
33
個人の主観に左右され、かつ根性論的な『努力』なる厄介ごとを行動経済学の側面から分析した本。努力の過程や結果を「時間割引率」や「生涯効用」という経済的な観点に置き替えて、自分の利益として考えることを促したり、実力重視か運重視かの尺度を可視化できるテストなども交えながら『どうして努力できないのか』を解説する。埋没してしまう可能性のある努力としての「サンクコスト」についても具体的に論じられているのも面白い。この一冊を読むのにそれほどの努力は必要としないのでお薦めです。2025/02/06
チャー
19
目標に向かって継続するためには我慢が必要であるが、意志の力に頼るのみではなく、仕組みを最適化することで継続する方法を紹介している。行動経済学といった心理的側面から努力の続け方が考察されており興味深い。目先の誘惑を避け将来的に役立つことに目を向けるためには、努力を努力と思わないために行動を習慣化することがポイント。行動の結果得られる報酬は内的なもののほうが良い。行動しないと何が起こるかを具体的に意識することや、みんなもやっているからという意識は動くきっかけにもなる。人生を豊かにする選択をという指摘は印象的。2025/02/01