内容説明
赤ん坊の頭大の卵管がん原発巣と、左右の子宮、卵巣、腹膜への播種状の転移が発見され、47歳でがん患者となったノンフィクション作家の著者は、「がん患者としていかにして生きていけばいいのか?」その答えを求め、取材を始める。本書には、「がん患者はなにを怒り、恨むのか」「抗がん剤治療、その選択権は誰に?」「栄養学はがん治療に無力か?」――近藤誠医師ほか、がん医療に関わるさまざまな専門家との対話にくわえ、著者自らのがんとの闘いの克明な記録を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tjZero
3
上巻の①長期生存がん患者たちへのインタヴューに続き、この下巻では②医師、弁護士、栄養学や哲学の教授などの専門家へのインタヴューに③著者自身の闘病記…という構成になっている。この①→②→③という並びが秀逸。①と②で読者はこの病に関する予備知識を仕入れ、いわば”インフォームド・コンセント”を受けた上で、③のドキュメントに臨むことになる。そのため、より著者に近い立場で、他人事ではなく読み進めることが出来る。適当な感想とは言えないかもしれないが、圧倒的に”面白い”。ぶ厚い全巻があっという間。2021/03/20
OHNO Hiroshi
3
闘病記を読む。他の患者の話は身につまされる、が、本人の話はなんだか鬱陶しさがある。本人には重要でも、他人には他人事だからか。長いようで、短いようで、今現在のようで、過去のようで。あと、一冊闘病日記、そして、再発後の「百万回の永訣」に向かうのだ。今、この瞬間を考ええる。2018/01/29




