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内容説明
短編の名手・南Q太が描く、心にあかりを灯してくれる珠玉の5作品。すべて単行本初収録!
この世界のこの場所で
いま きみがとなりにいること
【収録内容】
お互いの制服を交換し合った同級生との再会『ぼくの友だち』(描き下ろし32ページ)。隣に越してきた画家・カオルとの出会いで、灰色の「ぼく」の人生が色づいていく『キリフィッシュ』。妻から仕事から逃げた先の離島で過ごす優しい時間『幸福』を含む全5作に加え、軽やかな文体がオンリーワンの魅力を放つショートエッセイ「伯林滞在記」も書き下ろしで収録。
【もくじ】
ぼくの友だち ……003
キリフィッシュ ぼくの友だち(2) ……035
カルトッフェルン ぼくの友だち(3) ……075
サファイア ……113
幸福 ……145
【担当者より一言】
ないものにされかけていたその孤独を、見過ごさない。さみしさの中にも、やさしい光を感じる作品集。
南Q太ワールドを存分に堪能できる、2017年~2024年に描かれた珠玉の5編。
何度も読み返したくなる、宝物のような1冊になりました。
南Q太ファンはもちろん、余韻が深く感じられる物語をお求めの方にも、おすすめです!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
23
恋人と友人。恋愛と友情。それぞれの想いの強さに意外と差がないのと同じように、そのふたつに優劣もない。しかし、求め求められといった恋人同士に存在する縛り(そこには当然SEXも絡んでくる)に比べると緩い分、友情にはなんというか、解放感のようなものがあるのかもしれない。そしてその解放感は、人を優しくさせるのだ。「恋人は別れたらそれきりだけど 私たちはそうじゃない」その言葉通り、ここには長い歳月の物語が綴られている。とはいえ、人は弱い生き物だ。時に恋愛と友情の境界線が曖昧になることがある。(つづく)2024/08/03
ツキノ
14
【傑作短編集】2024年8月発行。どういう経緯で南Q太さんと出会ったのか忘れてしまったけれど嬉しく幸運だったのは確かだ。単行本未収録作品集。「友達」「男女」「ジェンダー」「大切な人」などなどキーワードとして並べてしまうと陳腐になってしまうが、その奥に広がる世界。読めてよかった。2024/08/14
justdon'taskmewhatitwas
3
もともと恋愛や性を通して、現実での違和感を表現してきたマンガ家さん(平等のようで平等じゃない"女流"というタブー域に踏み込んでしまった将棋マンガの頓挫は当然だったのかもしれない)。だからノンバイナリーやアセクシュアルという言葉を得て、解き放たれての関係性「ぼくの友だち」、にはとても納得がいく。でも「他人の言葉なんか薄っぺらいのに」っていう肌感覚と母親然と居座った世間常識とのギャップに傷つき、きみが隣にいても泣いてたbeforeの頃のせつなさも捨てがたく思う。2024/12/25
サト
0
以前描かれていた漫画で、亡くなった友人の話しをみんなしなくなるけど自分は生きていた頃と同じように彼のことを話したいってエピソードがある。そのモットーを感じる一冊だった。性別も生も死も飛び越えて、そもそも境目なんてなくて、ひとりひとりの僕らであるだけの友だちのこと。登場人物がみーんな不器用でぶっきらぼうで可愛らしくて堪らん。2024/10/28
たけのこ
0
比較的最近の先生の短編がのっていて、見事にどれもジェンダーとかセクマイ関連という。中身読んでから「ぼくの友だち」っていうタイトル見るとちょっと印象変わりますね。とはいえ、すこし不思議な感じなお話もあって、別に堅苦しくないいい短編集でした!2024/08/15
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