愛蔵版 英雄コナン全集4 覇王篇

個数:1
紙書籍版価格
¥2,420
  • 電子書籍

愛蔵版 英雄コナン全集4 覇王篇

  • ISBN:9784775318874

ファイル: /

内容説明

「〈新訂版コナン全集〉(東京創元社)」を基に、訳者・中村融氏が全面改稿、新たに新資料も加え、全4巻にてお送りする『愛蔵版 英雄コナン全集』。最終巻となる「覇王篇」には、四十代なかばを迎え、ついに文明国の王に成りあがったコナンの冒険を描いた中篇二篇と長篇一篇。関連資料として《コナン》シリーズの原型となった別シリーズの作品とシリーズ第一作の初稿(抜粋)、さらに同僚作家たちがハワードの人となりを綴ったエッセイ二篇、ハワードの父親が前述の作家たちに送った書翰二通を収録。

【収録作】
不死鳥の剣/真紅の城砦/龍の刻
〈資料編〉
わが法典はこの斧なり!/不死鳥の剣(初稿)抜粋/
I・M・ハワード博士からH・P・ラヴクラフトへの手紙/ロバート・アーヴィン・ハワード──ある追想 H・P・ラヴクラフト/ロバート・アーヴィン・ハワード E・ホフマン・プライス/I・M・ハワード博士からE・ホフマン・プライスへの手紙

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

116
新紀元社版コナン最終巻読了。これで昭和の早川書房版、平成の東京創元社版に続き三読目。アキロニア王位に就いてしまった窮屈さを嘆くコナンがかわいいが、いざ戦いとなれば阿修羅の如き強さと孔明の如き判断力の確かさで敵をなぎ倒す姿は無条件に格好いい。こうした「高貴なる野蛮人」こそアメリカ人が求める指導者像であり、トランプを再び大統領に選んだ遠因も同じところかも。ただ収録作はいずれも裏切りや叛乱が主題で、ハワードが書き続けていればハイボリア大陸を支配するコナン大帝まで描かれていたのかと思ってしまうのは見果てぬ夢だが。2024/11/10

カピバラKS

51
●全集最終巻は王となったコナンの苦闘奮迅を描く。魔法と剣の王道物語「不死鳥の剣」、絶体絶命の危機を間一髪で切り抜ける超展開が続く「真紅の城砦」、本シリーズ唯一の長編「龍の刻」の全三作いずれもエキサイティングだ。●本シリーズは、数十年前のパルプ雑誌(品質の悪い紙に印刷された安い雑誌)に掲載された通俗小説ながら、今も全集が発売されるほどの人気だ。主人公の圧倒的な存在感、流麗豊潤な情景心象描写、数多の美女は登場すれどヤってるところは描かない著者の矜持こそ、歴史に名を残す作品となった所以かもしれない。2024/12/25

星落秋風五丈原

21
とうとうコナンがアキロニアという国の国王になる。てっきり「海賊王に俺はなる!」路線かと思っていたが、きっちり領土があり宮廷もある。しかし作中で彼も言っていたように、王になることは好きでも、王でいることは好きではない。為政者の器ではないのだ。『不死鳥の剣The Phoenix On The Sword』王を倒しアキロニアの王になったコナンを良く思わぬ輩は多い。彼等をそれぞれ動かして、王になりたい彼等の望みを叶えてやり、最後には自分が王位に就こうと考えているというワルアスカランテ。2024/09/04

gibbelin

6
「不死鳥の剣」の導入部の襲撃シーン、下敷となったキング・カル物も含めて三度読めるわけだが、詩人への甘さが危機を招くくだりは、ぜんぶに出てきて、圭角となって印象に残った。心優しき作者に献杯。2024/08/16

キュー

4
ついに完結巻。4巻出るのだいぶ待たされたのでまさか打ち切りになったんじゃ?と心配したけど無事刊行されて一安心。コナンはついに王になっていて感慨深い。時系列順に読めたのが良かった。しかし元の作品、プロット、短編、そしてそれらを元にもしている長編と似た様な展開な話ばかり堪能出来たのは良くも悪くも面白かったかも知れない。ラストシーンはなんだかんだ言ってコナンは人間味がある奴だったと思わされてただの野蛮人では無いのだとここでも感慨深くなった。令和にして初読だったけど読んで良かった。2024/09/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21979424
  • ご注意事項

最近チェックした商品