わたしの知る花

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わたしの知る花

  • 著者名:町田そのこ【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 中央公論新社(2024/07発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 510pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784120058066

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内容説明

「あんたは、俺から花をもらってくれるのか」

犯罪者だと町で噂されていた老人が、孤独死した。
部屋に残っていたのは、彼が手ずから咲かせた綺麗な《花》――。
生前知り合っていた女子高生・安珠は、彼のことを調べるうちに、意外な過去を知ることになる。

淡く、薄く、醜くも、尊い。
様々な花から蘇る記憶――。
これは、謎めいた老人が描く、愛おしい人生の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

671
安珠と奏斗を最初の先導者に、彼らがたまたま遭遇した謎の絵描き平の物語に遡行する。いわば世代を跨いで展開する恋の物語である。ただ、平と香恵の恋と、その挙句の刃傷沙汰にいたる顛末が物語の半ばくらいに明らかになるし、同様に彼がずっと描いていた絵物語の内容と由縁が明かされるのも早い段階である。ミステリーではないのだからいいようなものだが、それでもそれ以降の展開には後日譚めいた気分が残ってしまうだろう。また、平たちの若き時代はともかく、安珠らの生きる現代までもが何か時代がかっており、世界観の全体によく言えば⇒2025/04/27

starbro

531
町田 そのこは、新作中心に読んでいる作家です。 本書は、昭和の不器用な男女の恋物語から令和の現代につながる大河小説の感涙作でした。本作も本屋大賞ノミネート必至、今年のBEST20候補です🌻🌻🌻🌻🌻 https://www.chuko.co.jp/special/watashinoshiruhana/2024/08/24

さてさて

512
『なんか、不思議。このおじいさんは「いま」を弱火で過ごしているのが分かるのに、でも、目はびかびか激しく生きてる』高校生の安珠が『絵』を描くおじいさんを見る先に、物語が静かに動き出すこの作品。そこにはそれぞれの人生を生きる人々の悩み苦しみが描かれていました。町田さんらしく数々の社会問題を冷静に見据えるこの作品。そんな物語の中に葛城平という人物の姿がふっと浮かび上がるこの作品。異性の『幼馴染』という関係性を絶妙に編み上げる物語の中に、人の一生における出会いと別れ、そして繋がりの意味を思う素晴らしい作品でした。2024/07/28

うっちー

442
100点満点の人生はありえません。後悔が残るのもまた人生かと思いました。2024/08/15

大阪のきんちゃん2

350
ひまわり→クロッカス→クレマチス→木槿→そして再び、ひまわり! 壮大な、大人のロマンス(文字にすると何とチープなw)の物語でした。 うまく立ち行かない、なかなか融通の利かない人の心。メビウスの輪のような表も裏も切れ目のない性の揺らぎ… 愛と憎しみ、不満と赦し…人間の心の動きが交錯しつつも、親子孫の三世代に渡るエピソードが輝いていました。 孫世代の2人の男女の未来が明るく輝くことを祈って読了。 これはオススメできます。2025/03/14

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