それでも世界は回っている 3

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それでも世界は回っている 3

  • 著者名:吉田篤弘【著】
  • 価格 ¥1,925(本体¥1,750)
  • 徳間書店(2024/07発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784198657802

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内容説明

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・ロングセラー『月とコーヒー』から派生した
〈インク三部作〉堂々完結!

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

この世界は
喜びと悲しみを繰り返しながら
回りつづけている。

もう、泣かないで。


師匠のベルダさんが
愛用していた万年筆のインク、
〈六番目のブルー〉を探し求めて
ジャン叔父さんと旅をつづけてきた
14歳のオリオ。

インクの秘密を解く鍵が
奇妙な唄にあるとわかるが、
なかなか見つからない。

そんなとき、
迷えるオリオを導いたのは
世にも稀な
「本当の真っ赤な林檎」だった――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょろこ

119
インク三部作、完結巻の一冊。六番目のブルーを探し求めて、少年オリオとジャン叔父さんがようやく辿り着いた旅路の物語。誰もが人生で必ず経験する、厄介な想いに対しての溢れんばかりの言葉のシャワーが優しく心に降り注ぐ。心に頑固に居座る悲しみって、どんなもの?世界は回るってどんなこと?悲しみが終わったその先は?そして何より六番目のブルーの正体とは…。時間をかけて喜びと悲しみを繰り返し、ようやくたどり着く心の終着駅。それは過去と未来が握手する場所。と同時に始発駅に変わる場所。優しさが回る回転木馬のような世界観を堪能。2024/06/30

KAZOO

109
吉田さんのシリーズ三部作の最終巻を読み終わりました。面白い感じで子供向けあるいはヤングアダルト向けなのかとも思いますが、時間がゆったりと進んでいくのがちょうど私にはあっているような感じがしました。読んでいてドイツの作家のミヒヤエル・エンデの作品を思い出したりしていました。このような作品も時たま読んでいくのはいいと感じています。2024/07/19

シナモン

101
大切な存在を亡くした悲しみ。忘れられない、忘れたくないという思い。それでも時は止まらず、世界は回り続け、悲しみはいつしか薄れて、記憶は日常の底へしずんでいく。でもそれでいいのだと。それでも生きているものたちは未来へと歩んでいかなくてはならないのだと。「それでも世界は回っている」心の支えに持っていたいシリーズ。 2025/08/10

けんとまん1007

88
六番目のブルーの意味が、ついに・・・。吉田さんの文章は、静かで透明感を感じさせてくれる。ただ、それだけでないように考えている。人にとって、日々を営むこととは、どういうことなのか。何を思い、それが、何故、生きるエネルギーになるのかが、根底に流れているように思う。人は、喜怒哀楽の感情の中で、日々を過ごす。だからこそ、毎日が違い、明日への希望につながるのだと思う。哀は、哀だけで存在するのではなく、相手がいるからこそなのだ。2024/07/14

里愛乍

81
持ってるだけで眺めているだけで幸せな気持ちになれる、小ぶりでお洒落な装丁本〈インク三部作〉完結篇。人と人が争うのは同じものを求めているから。本当にこれは発見だ。競争も戦いも目指すものは同じ、だとしたらなんて悲しいことなんだろう。そして明かされる〈六番目のブルー〉五番目に足りなかったものとは… 嗚呼ページが残り少なくなっていく。この物語が終わってしまう。それでも旅は終わらない。彼らはこの後も進んでいく。それはこちら側に在る私も。きっとそう。2025/01/20

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