ちくま学芸文庫<br> 居酒屋の誕生 ――江戸の呑みだおれ文化

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ちくま学芸文庫
居酒屋の誕生 ――江戸の呑みだおれ文化

  • 著者名:飯野亮一【著者】
  • 価格 ¥1,397(本体¥1,270)
  • 筑摩書房(2024/07発売)
  • 梅雨を楽しむ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~6/14)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480096371

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内容説明

寛延年間に生まれた居酒屋は、雨後の筍のように増え続け、文化文政の頃には人口比率でほぼ現在と同じ規模の産業に成長する。食文化を豊かにし、さらには幕府の各種規制を撤廃させていく原動力ともなった居酒屋の歴史を、日記や川柳、随筆、書簡、触れ書などから丹念に掘り起こす。

目次

はじめに/序 江戸の居酒屋の繁盛/1 広重の描いた居酒屋/2 1808軒もあった居酒屋/一 酒屋ではじまった居酒/1 早くからあった酒屋/2 居酒のはじまり/3 独特の商法で成功した豊島屋/4 2000軒にも増えた酒屋/二 居酒屋の誕生/1 居酒屋あらわる/2 酒屋と袂を分かった居酒屋/三 煮売茶屋と居酒屋/1 明暦の大火と煮売茶屋/2 煮売茶屋の夜間営業禁止令/3 政治をも変えた煮売茶屋/4 男性都市江戸と煮売茶屋/5 煮売茶屋の多くが居酒屋に転業/四 江戸で飲まれていた酒/1 江戸で飲まれていたのは下り酒/2 酒の海上輸送/3 銘柄の新旧交代/4 付加価値がついた下り酒/5 元禄時代の酒問屋街/6 新川の酒問屋の賑い/五 酒造規制と規制の緩和/1 江戸幕府の酒造規制/2 追い風になった「勝手造り令」/六 関東の地廻り酒/1 江戸の地酒/2 「御免関東上酒」の試み/七 酔っ払い天国・江戸/1 江戸は み倒れの町/2 将軍綱吉の大酒禁止令/3 幕府の酔っ払い取締り/4 江戸の酔っ払い番付/八 居酒屋と縄暖簾/1 縄暖簾を下げていなかった居酒屋/2 縄暖簾を下げはじめた居酒屋/3 縄暖簾が居酒屋のトレードマークに/九 多様化した居酒屋/1 中汲と一寸一盃の店/2 いも酒屋/3 立場居酒/4 三分亭/十 鍋物屋の出現/1 鍋焼から小鍋立へ/2 小鍋立の流行/3 鳥鍋屋の登場/4 獣鍋屋の出現/十一 居酒屋の営業時間/1 早朝から営業していた居酒屋/2 終夜営業の居酒屋/十二 居酒屋の客/1 振売と日傭取(日用取)/2 駕籠かき/3 車力(車引き)/4 武家奉公人/5 下級武士/十三 居酒屋で飲む酒/1 酒と肴の注文の仕方/2 酒の値段と量を言って注文/3 二合半単位で酒を注文/4 インフレによる酒の値上げ/5 酒屋の小売値段で飲めた酒/6 酒飲み仲間で割勘も/十四 居酒屋の酒飲み風景/1 飲んでいたのは燗酒/2 酒の燗に気を遣っていた居酒屋/3 居酒屋の酒飲みスタイル/4 猪口の普及/5 猪口の廻し飲み/6 酒の燗はチロリから燗徳利へ/十五 居酒屋のメニュー/1 吸物と取肴/2 ふぐ汁/3 ふぐのすっぽん煮/4 鮟鱇汁/5 ねぎま(葱鮪)/6 まぐろの刺身/7 湯豆腐/8 から汁/十六 苦難を乗り越えてきた居酒屋/1 ゆすり・押売りに悩まされた居酒屋/2 江戸の踏み倒し、飲み逃げ/3 居酒屋の新規参入規制/4 規制を乗り越えた居酒屋/おわりに/参考史料・文献一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

1.3manen

36
将軍家重のときに居酒屋誕生(039頁)。煮売茶屋:煮物を中心に簡単な食事と湯茶、酒などを出した茶屋。煮売屋、煮売見世ともいう(044頁)。史料、図版多数で臨場感もある。大量に米を消費する酒造りは米価に影響。酒造量が絶えず制御されていた。江戸時代には、だれでも勝手に酒造りをすることができなかった(084頁)。縄暖簾:居酒屋のトレードマークに(119頁)。居酒屋は2013年の口述試験のカードに出たが、私は選ばなかった。2015/06/08

いちろく

23
紹介していただいた本。居酒屋が好きな人にピッタリの1冊。単なる薀蓄本ではなく、シッカリとした資料や文献に基づく考察が凄い。居酒屋の誕生から始まる歴史だけではなく、日本酒やアテの歴史も書かれており、居酒屋が好きな人に、そっと話したくなる内容の数々。特に、西高東低の使われ方に妙に納得してしまった。気圧配置のコトバですが、江戸時代のお酒が西日本から東日本へと流れる事として作中で使用されており上手いな、と思いました。江戸時代と今のマグロの価値観の違いも、食文化の違いがハッキリと認識出来る点で面白い内容でした。2015/07/25

tama

21
他市図書館からお取寄せ 吞む食う好き~ いやー面白かった!知らないこと一杯。芭蕉の「ふくとしる」は河豚魚汁で、「河豚&汁」じゃないのね!銚子と徳利は違うのか!ジョン万次郎が帰ってきた頃、居酒屋にお一人様で徳利傾ける女性が!犬公方のちょっと前の頃、鮟鱇の吊るし切りやってる料理屋の調理場は板敷で料理人は裸足、その板の床にじかに魚置いて場捌いてる~。江戸は酒飲みが日本一の数、関西から船便で届く酒はいい具合にエージングされ関西で飲むより美味くなっていた。燗は人肌が最高とは書いてないが、燗と言ったら熱燗と思うなよ!2017/06/24

gollum

17
江戸は「呑みだおれ」なのだそうだ。食文化史のとても面白い本。以前、日本在住の外国の方々が日本を語る企画のTV番組で、日本の居酒屋を絶賛していた(旨いものが少しずつたくさん食べられる、よいサービス等)が、その源流は江戸時代にあったわけだ。巻末12頁に及ぶ膨大な参考文献リストから引用した狂歌・川柳・お触書も興味深いがなんといってもたくさんの居酒屋風景の図版がとても楽しい。今も昔も変わらないなあ。ルイス・フロイスが指摘しているが、どうも昔から日本の酔っ払いのマナーは最低だったようなのが恥ずかしいが。2014/08/23

本木英朗

15
日本の現代食文化研究家のひとりである、飯野両一による、研究書のひとつである。古くより日本酒は伊丹や池田、富田など関西の町が名産地であった。しかし酒を主役にたのしむ居酒屋は、京や大坂ではなく、産地から遠く離れた江戸で生まれた――という話から始まる。久々の料理研究本で会ったけども、本当に様々なことが書かれてあって、本当に超凄かったです、ハイ! また折を見て読もうと思う。2024/09/06

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