内容説明
〈よろこび上手〉こそ、苦しい世に生きていく知恵です。
今回のテーマは「趣味・娯楽・嗜好」。「毎日がとてもしんどく感じられたころのこと。一日に一回、どんなことがあってもよろこぶ。そう決心しました」と語る五木さん。引き揚げ時に口ずさんだというセンチメンタルな昔の歌から、極貧生活に活力を与えたロシア民謡や和製シャンソン、作詞家・原作者として携わった歌謡界と映画界、さらには知る人ぞ知る、無類の犬好きの側面まで、日々生きていく糧になったという趣味・娯楽の思い出の数々を披歴する。91歳になった「生き方の先輩」が贈る人気シリーズ、第9弾!
【内容】
第1章 昭和歌謡の天才たち
第2章 国境を越える「音楽」
第3章 「ロシア民謡」と日本人
第4章 映画原作者のひそかな願い
第5章 新時代の映画監督たち
第6章 私とペットとの関係
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hoosen
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どうやらこの本、シリーズ本であり、ラジオ放送の内容を編集したものらしい。タイトルから期待する内容は、ほんのわずかな文章しかなかった。全体を通して著者が回想していることが、タイトルの内容だと言ってしまえばそうとも思えるが。それにしても90歳近くまで、朝まで仕事し、朝日を浴びながら寝て夕方起きる習慣だったとの記載があり驚いた。睡眠ゴールデンタイムなんてまったく無関係の生き方が五木寛之たるゆえんなんだろう。90歳過ぎた貴重な男性作家として、今後とも人生のレシピを指南していただきたい。2024/08/20