角川書店単行本<br> 汽水域の人魚

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角川書店単行本
汽水域の人魚

  • ISBN:9784041152355

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内容説明

かつて「ぼく」ではなく「わたし」だとカミングアウトしたことで、傷ついた慎太郎。
心の中だけで『ゆき』として生きるようになった慎太郎が出会ったのは、死に別れた恋人の骨を探す女性ナシャル。
彼女は恋人に正体を明かせなかった後悔で、海に戻れない人魚だった。
本当のことは、誰かを傷つけるし、傷つけられる。
好きなひとへの想いも隠し、『慎太郎』として生きていくと思っていたけれど……。
『ゆきも、あなたのうみを、およいでね』
痛みを抱え、それでも前に進む出会いのものがたり。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

色素薄い系

5
自身が男として生きるべきか女として生きるべきか悩んでいる慎太郎が答えを出すまでの物語。が、その後どうなったのかに関しては描かれていないので選択のその先は読者の想像にお任せになっています。正直打ち明ける対象が母親より先に友人なのかよと思ったけどね(母親は察していそうだったから余計)。かつて翔に打ち明けた時も翔が慎太郎の為にと思って取った行動が慎太郎を傷付けてしまったけど彼だって拒絶した訳じゃなかったから周囲の人には恵まれていたと思う。今回の決断で生きにくかった環境が変わってくれればいいなと思う。2024/07/31

桜花

0
図書館でなんとなく目についた本。慎くん、いや、ゆきは良い友と出会えたってことかな。しょうくんも含めて。ナシャルにもいてほしかったけどな。恋の話のようで友情の話だと私は思った。2025/04/23

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