内容説明
高1の来斗は同級生の鳥谷部から嫌がらせを受けていた。大好きな本を心の支えにひたすら耐える日々。ある日、同じクラスの央に文芸同好会に誘われた来斗は戸惑いながらも入部する。ビブリオバトルを通して自分の想いを言葉にする力を身につけていく来斗。とうとう鳥谷部と対峙するがーー。みずみずしくまっすぐな“青春”と、こころの支えにもなる“読書”を熱く魅力的に描いた感動作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
assam2005
17
推し本布教選手権。好きなことを好きと宣言し、誰かと競うのではなく、自分の推しを広めていく。ビブリオバトルの本来のあるべき姿はこうじゃないか。クラスメイトの嫌がらせに悩む男子高校生・来斗はビブリオバトルに出会い、自分の悩みを切り開くためにバトラーの心を理解していく。高校生の悩みと本の世界がリンクし、本の中での来斗の発表に熱量が増幅する。伝えるためには技術よりも熱量と共感力、そして一歩踏み出す勇気が大切。これが双方向コミュニケーションと言われる所以。一人での推し活よりも、皆で推しを分かち合う喜びってイイね!2024/10/13
秋田健次郎
17
読書メーター一番乗りは実は初めて。ライト文芸らしい爽やかさやビブリオバトルが本作のアピールポイントになるんだろうけど、私は主人公と鳥谷部との関係性が異常に刺さってしまった。『人間こんな素直に生きられねえだろ…』と心の中で反抗しながらなぜかアホほど号泣してしまった。正直自分でも理由はよく分からない。例えば、夜寝るときに過去の人生を振り返って、わけもなく涙で枕を濡らす時の妄想と本作で描かれる鳥谷部との関係性が近似していたとか。とにかく、評論家気取りの感想ではなく「何かが刺さった」としか言いようがない体験でした2024/07/29
ミヤビ
11
本好きの高校一年生・ライトはクラスメイトの鳥谷部から嫌がらせを受けていたが、同じくクラスメイトのヒロから誘われたビブリオバトルを通して想いを言葉にする力を身につけていく。 悩みを抱えている主人公がビブリオバトルによって変わっていく物語が今までありそうでなかった(あったらごめん)ので、全本好きに刺さるいいテーマだと思った。ビブリオバトルでなくとも想いを言葉にするには、熱量だけでなく構成力やアドリブも必要になってきて簡単そうに見えて奥が深い。青臭い部分もあったけど最後まで熱を絶やさなかった部分に好感を持てた。2024/08/06
おさと
5
思い込みとすれちがい。私もあったなぁ若いとき。2025/04/27
かずは
3
ビブリオバトルの存在を知らなくて、こんなのあるんだと思いながら読み進めた。心理描写がまさに青春のそれで、もう失ってしまったキラキラさを眩しく感じつつ読んだ。来斗みたいに自分の一冊と巡り会えたら素敵だよね。 紹介されていた本も読みたくなった2025/01/24
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