内容説明
競技へのあくなき情熱、選手との意味ある対話、チームをまとめる意識改革――その言動は時に厳しく、時にやさしい。絶え間ない競争のなかで最高の結果を勝ちとるためには、テクニックやメンタルの強化だけではなく、指導者と選手たちとの勝敗を超えた信頼こそが不可欠だ。独特の指導でアスリートに成長と栄冠をもたらした、伝説の指導者たちの極意と矜持。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぷう蔵
23
日本を代表するような指導者、それぞれスタイルは様々、だが誰のも共通している部分がある。最近でよく聞く「ブレない」と言うこと。そこに指導される側は信念が生まれ、自信が生まれる。自信が生まれれば、自ずと結果はついてくる。またどの指導者も、競技がけではなく、その競技者の人生をも見据えた心配りをしている。そこに気付いた者は、そりゃぁ頑張るでしょう。時には心を鬼にして叱咤、叱責、厳しい言葉もかける。パワハラ問題云々、近頃は指導者も大変、自分は殴られて大きくなったので、暴力は反対ではあるが、愛ある鞭は賛成である。2020/07/12
anken99
3
以前、大学スポーツの監督を5年ほどやったことがある。世代の壁というより、人と人とのコミュニケーションを取ることの難しさを、身をもって体験した。本書に登場する24人は、競技こそバラバラだが、成功を収めたスポーツ指導者たち。ユニークなもの、熱血指導、さまざまだが、選手たちと信頼関係を築くことの基本は、どれだけ本気で取り組むことができるかなんだろう。いろいろな方法論の例として、とても参考になった。結局、人と人との関わり合いなんだから。2019/11/27
ikedajack
3
昨今のパワハラ等で問題の指導者が多いが、この本に出て来る指導者達も紙一重に思える。違いは選手との信頼関係。参考になるようなならないような、、2019/01/26
たかひー
2
スポーツ界での様々な指導者の姿が凝縮して描かれており、いろいろと勉強になる。熱血ありスパルタありとさまざまであり、スタイルに正解はないと感じたが、共通していたのはいかに選手のことを想っているかということであった。2019/01/08
lonely_jean
1
結局何なのだろう、指導者の条件は。それぞれに個性が強すぎて、よくわからない。いや、ひとつはそれなのかもしれない。ぶれない個性をむき出しにしているから、アスリートからの信用を得られるのだ。得体が知れないような人にはついていけない。競技経験のないまま名将となった水球の清原監督が気になった。2019/09/15