内容説明
巻末に特典イラスト付き! ここはすこし不思議で、どこかなつかしい「明日町こんぺいとう商店街」。入り口に立つ、「招きうさぎ」に迎えられ、今宵も6つのお店に灯りがともります。ひとつの商店街を舞台に6人の人気作家が紡ぐ、ほっこりおいしいアンソロジー第2弾! 文庫オリジナルで登場!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
253
6名作家に依る6軒のアンソロジーでシリーズ第2弾。藤谷治さんの『古書卯月』は文体のリズムも落語そのもので、噺として再生されましたよ( ໊๑˃̶͈⌔˂̶͈)オアトガヨロシイヨウデ。あさのますみさんの『あったか弁当・おまち堂』みたいな、他者の思い遣り等にはたと気付かされる話は好物です。真相は闇のままの終わり方も良き哉。加藤千恵さんの『台湾茶「淡月」』、吉川トリコさんの『カサブランカ洋装店』は前巻で取り上げられていたお店が何店舗か登場していて。この世界を自然に溶け込ませるの流石ですし楽しいね( ¨̮ )。2025/02/23
yanae
168
明日町こんぺいとう商店街、アンソロジー2作目。前作の方が豪華でインパクトもあったけど、今作は初読みの作家さんがいたり、1作目とは違う作風だったりで、楽しかったです。相変わらずの作中リンクや、1作目とのリンクは読んでいてウキウキしてしまう。今作の個人的ダントツは大沼さん。素敵な話だった。キヨにはまだまだ鳥吉頑張ってほしい。加藤さんも最後が加藤さんらしい(笑)あとは初読みさんばかりで発掘できてよかったです♪いざ、3弾へ!2017/10/03
シナモン
166
東京スカイツリーの程近くにある架空の商店街「明日町こんぺいとう商店街」を舞台にした物語の第二弾。とんちがきいてたり、ほっこりしたり、切なかったり。今回も楽しめました。同じ商店街を舞台にしながらも違う作家さんたちが綴るストーリーはちょっとずつ空気感も違って、でも登場人物はゆるく繋がって。何とも言えない心地よさ。今回は「水沢文具店」のお話が好みでした。続けて次巻を読もうと思ったけど勿体なくなってきた。間隔あけて大事に読もうかな。2021/01/17
*すずらん*
137
入り口の招きうさぎに招かれて入っていくと、ここは商店街 明日町こんぺいとう。そこに並ぶ各商店にスポットを当てたアンソロジーだからこそ、この架空の商店街にリアリティーが増していきます。各々の経緯、生活状況、悩みの種。商店街を訪れる人から見れば 昔から変わらずそこにあるお店でも、その時間の分だけ人々の悲喜交々があり、今でも多様な喜怒哀楽が行き交っています。それは架空の明日町こんぺいとうだからではなく、現存するどの商店街にもいえる事です。もしこのお話に魅力を感じたなら、是非貴方の町の商店街に行ってみて下さい。2018/01/20
ダイ@2019.11.2~一時休止
134
1の作品のリンクも多くて楽しめました。本作ではお弁当屋・文具店がイイ。2017/10/18