内容説明
巻末に特典イラスト付き! この路地を曲がれば、そこはもう、すこし不思議な世界の入口――。ひとつの架空の商店街を舞台に、七人の人気作家がお店を開店し、短編を紡ぐほっこりおいしいアンソロジー。商店街のマスコット「招きうさぎ」がなつかしくあたたかな物語へといざないます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
248
大山淳子著『あずかりやさん』のスピンオフアンソロジーなのかと思ったけど逆なのね。逆。本書からあずかりやさんは生まれたんだ。はえ〜。無い仕事打っ込むとはやるな。7名の女性作家さんに依る7話。7店。前口上に金平糖の角は24個あり、だからこんぺいとう商店街は24軒の店があるって旨の事が書いてあるけど大丈夫かなぁ。シリーズ4巻迄出てると思うけど……。って、チンドン屋とか商店では無い舞台装置もありなんですね。と、言う訳でシリーズ第1弾。雑誌への掲載順なのか。別の話でお店同士のリンクがあって良いね。この先も愉しみ。2024/11/20
yanae
232
明日町こんぺいとう商店街という下町商店街を舞台にしたアンソロジー。7人の作家が商店街にある7軒を舞台に短編をかいています。作家も豪華!同じ商店街にあるからそれぞれリンクしていたりしてそれもまた面白い。どのお話もそれぞれよくて、当たりの1冊でした。個人的に好きだったのは彩瀬さんの「伊藤米店」。松村さんの「呉服店」もよかった。大山さんの預かりやさんは別でシリーズにもなってますよね。ここから始まった話もあるのかな?松村さんの粗茶一服も気になっていたので、読んでみたいと思います。最近アンソロジー続きな私です(笑)2017/05/29
シナモン
170
東京スカイツリーの程近くにある架空の商店街「明日町こんぺいとう商店街」を舞台にした7つの物語。七人の個性ある作家さんの物語がゆるく繋がってこんぺいとう商店街をより味わい深いものにしていると思いました。大島真寿美さんの「カフェスルス」で元気をもらい、大山淳子さんの「あずかりやさん」ではじーんと静かな感動が。続編もあるようなので続けて読みたいと思います。2021/01/10
masa@レビューお休み中
160
スカイツリーの近くにある、明日町には金平糖商店街という昔ながらの風情を残した商店街があります。そこには、カフェや米屋や呉服店など、24軒のお店があるのです。ここでは、その内の7軒のお店が紹介されています。東京の下町で起こる7つの物語は、人情味あふれる、やさしくてあったかいお話ばかりなんですよね。しかも、アンソロジーなのにそれぞれのお店が別の物語でも登場するので、本当に金平糖商店街があるような気持ちにさせられるのです。夢あり、恋あり、現実ありといった、悲喜こもごもの宝箱のような物語が詰まっていますよ。2014/03/09
❁かな❁
152
スカイツリーを見上げる下町のかたすみにある明日町こんぺいとう商店街が舞台の短編集。7編入り。彩瀬まるさん、千早茜さん、大島真寿美さん、大山淳子さん、中島京子さん、吉川トリコさん、松村栄子さんのアンソロジー。昔懐かしい雰囲気で温かいお話ばかりです!どのお話もほっこりできたり、じーんとしたりして読後感良かったです☆特にお気に入りは彩瀬さんの『伊藤米店』。伊藤君のおにぎり食べたいです♪初読みの大山さん、吉川さんも良かったです♪大山さんの『あずかりやさん』は泣いてしまいました。オススメです!続編も気になります★2014/07/06