証言 小選挙区制は日本をどう変えたか - 改革の夢と挫折

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証言 小選挙区制は日本をどう変えたか - 改革の夢と挫折

  • 著者名:久江雅彦/内田恭司
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 岩波書店(2024/06発売)
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  • ISBN:9784000616430

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内容説明

小選挙区比例代表並立制の導入から三〇年.理想とは裏腹に,政策を軸とした二大政党制は生まれず,派閥パーティー裏金問題,議員の質の劣化,議会機能の低下など政治の歪みに喘いでいる.なぜ改革は失敗したのか.河野洋平,細川護熙,石破茂ら政治家,田原総一朗などジャーナリストの肉声から問う「こんな政治に誰がした」

目次

はじめに 日本の民意を体現する選挙制度を考える…………久江雅彦 
第1章 金権政治打破から改革は始まった
 想定外だった解散権の乱発…………元東京大学学長 佐々木 毅
 少数意見の排除,失われた多様性…………元自民党総裁 河野洋平
 政権交代こそが改革の原点…………元内閣総理大臣 細川護熙
 長期の自公連立政権という矛盾…………慶應義塾大学名誉教授 曽根泰教
第2章 小選挙区制と自民党
 女性の政治進出を担保するクオータ制が必要…………自民党衆議院議員 野田聖子
 選挙制度改革は権力闘争の手段にすぎなかった…………元自民党副総裁 山崎 拓
 政党は物言えぬ空気に覆われてしまった…………元自民党幹事長 石破 茂
 国民の支持層分布と制度の深い溝…………選挙・政治アドバイザー 久米 晃
第3章 政権交代の夢と現実
 「熱病」から覚めて見えてきた蹉跌…………自民党衆議院議員 船田 元
 世襲の跋扈,政治の劣化を招いた…………元新党さきがけ代表代行 田中秀征
 小選挙区制は間違っていない…………立憲民主党幹事長 岡田克也
 執行部に権力が集中し,腐敗の温床に…………立憲民主党参議院議員 辻元清美
第4章 選挙制度と国民
 制度改革の失敗を認め,今こそ変えるとき…………ジャーナリスト 田原総一朗
 英国の理想化という陥穽…………政治アナリスト 伊藤惇夫
 「その先」の考察不足だった選挙制度改革…………早稲田大学教授 高安健将
 制度を変えれば意識が変わる
 衆議院に中選挙区比例代表制を…………駒澤大学名誉教授 大山礼子
 おわりに 埋まらなかった理想と現実の溝…………内田恭司

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

燃えつきた棒

26
・風吹けば なべて一色に 染めしより 昔は選挙 楽しからずや/ ◯ 得票率と議席占有率: 【要諦は、現在の与野党の議席数と民意との激しいまでの乖離を、どう変えていくのかということだ。 現在の選挙制度は小選挙区と比例代表との並立制だが、やはり小選挙区では死票が多くなる。二〇二一年の衆議院選挙を振り返っても、小選挙区二八九では、得票率四八%の自民党が六五%の議席を得ている。(略)民主党が政権交代を果たした〇九年の衆院選では、民主党は四七%の得票率で七三%の議席を獲得した。また、自民党が政権を奪還した一二年→2026/03/02

スプリント

6
小選挙区自体にも問題があるが比例区の仕組みも問題があるように思うのだが、本書で意見を述べている政治家や政治評論家の皆さんは比例制度については特に問題と感じていないようだ。2024/08/14

Hisashi Tokunaga

4
小選挙区制の問題点とその由縁を知るための好著ですね。先ず何より、本書に出て来る論者のほとんどすべてが今の小選挙区制に欠陥がある事を指摘しているのだ。しかし具体的にどう改変するかの手続きを踏みこんで論じない。例えば税金で研究、教育に日々粉骨していらっしゃる学者先生十数名を指名して的確な選挙制度を答申してもらってはどうだ。改革提案を夢物語にしない政治家力を発揮して欲しい。制度に反対の意志表示は棄権か白紙投票か?2024/08/05

看守のバウライオン

3
小選挙区比例代表並立制について政治家や記者からの意見をまとめた一冊 現行の選挙制度に満足してる者は少なく、むしろ政治改革は失敗だったと振り返っている政治家が多く驚いた 石破茂や船田元や野田聖子あたりの意見が面白い 1対1対の選挙では党執行部に権力が集まり、モノ言えない小粒な政治家ばかりで政治家が劣化したという意見が多い 小泉純一郎が小選挙区比例代表並立制に大反対した理由がよくわかった(郵政選挙で利用したのは皮肉だが) そもそもリクルート事件後の政治改革が選挙制度改革だけにすり替わったのが原因かと思う2026/03/08

菊地

3
小選挙区制に関わる複数の当事者にインタビューする形で「小選挙区制」の述懐と自己評価を行い、「小選挙区制」の姿を浮かび上がらせる内容。 立場によって評価が分かれる制度なのでこのような形にしたのは大正解で、利益を得た人がポジティブに評価してたり、推し進めた側が反省点・公開を述べていたり、予想外な人が前向きに評価していたり、ポジショントークが面白い。 「今更そんなこと言うんかい!」と思うところはあったものの冷静に評価してるとも言えるし、小選挙区制をフラットに評価出来る時期が来たのかもしれませんね。いい本でした。2024/08/08

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