内容説明
直木賞受賞シリーズ第2弾。京都の奇跡、ふたたび
新直木賞作家、日本史最大のミステリ――「本能寺の変」に挑む。
奇妙、珍妙、でも感動! マキメ・ワールド最高潮!!
その死体は信長――密室殺人事件に巻き込まれた私は、
うっかり本能寺の変の謎に挑んでしまう……。
洛中女子寮ライフ――14回生以上との噂のある、
女子寮の“お局様”の正体は!?
京都の摩訶不思議を詰め込んだ「静」と「動」の2篇。
【目次】
第1話「三月の局騒ぎ」
第2話「六月のぶりぶりぎっちょう」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
503
万城目 学は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。直木賞受賞シリーズ第2弾、オススメは著者版「本能寺の変」 第2話表題作「六月のぶりぶりぎっちょう」です。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639186242024/07/07
bunmei
432
直木賞受賞作『八月の…』に続く、万城目ワールド全開の京都を舞台とした日本史ミステリー。そこに、著者ならではの異空間ファンタジーをかけ合わせた2作品が収録。本作では、平安時代の女流作家・清少納言と戦国のカリスマ武将・織田信長をメインに据え、彼らを摩訶不思議な現代に蘇らせて物語は展開する。14回生とも言われ、文才豊かなキヨと呼ばれるお局様の正体、本能寺の変の謎と真相解明、とどちらもミステリアスな世界観の中にも、ユーモラスな話も鏤めている。ラストにはしみじみと落とす辺りは、エンタメ性を感じる作品と言える。 2024/08/23
うっちー
409
三月の方が好みでした2024/07/10
ちょぴん
367
『八月の御所グラウンド』に続くシリーズ第2作。今回は清少納言とか織田信長とか、だいぶ古いです。短いんですけど、『三月の局騒ぎ』の方が良かったです。大学生の女子寮っていう設定が面白いですね。同部屋で過ごしたのが10日間ぐらいで、ほとんどしゃべってないのは残念でしたね。もっと長くいてほしかったなって思います。『坊ちゃん』の清が頭にあるので、最後の最後までわかりませんでした。万城目さんにしてやられました。2025/07/09
修一朗
358
御当地京都シリーズの第2弾。ぶりぶりぎっちょうってなんなん?と思ったら,ちゃんとした漢字もあった。‘本能寺の変の真相’に迫るって触れ込みなのにそんなことはなく人の名前当てゲームに終始する「6月のぶりぶり~」はイマイチ。「本能寺ホテル」を降板しちゃったので書き残しておきたかったのかな?「3月の局騒ぎ」は老朽化した大学寮が舞台。こっちの方が御当地シリーズらしくて好き。「3月の局~」は前作の京都女子駅伝のお話とちょっとつながっている。シリーズ次作もあるそうなのでそれは読むつもりだ。2025/04/02




