内容説明
キャロウェイ博士がロンドンラグーンの底に消えてから半年。すでに六回の銀行強盗をやってのけたスカーレットとアルバートは、いよいよ難攻不落とうわさされるウォリックの〈信仰院〉の地下金庫室から財宝を奪う計画を決行。この仕事を成功させて〈信仰院〉は銀行の三倍稼げると知ったスカーレットは、これからは各地の〈信仰院〉をねらおうと決めた。そんな折、二人の行方を追っていたハンド同業組合の巧妙な罠にはまり、仲間のジョーとエティをさらわれてしまう。ハンド同業組合の本部に連れていかれた二人は、組合のドン、ソームズに提示された人質交換の条件を満たすため、ノーサンブリアの埋没都市へと向かう。二人は果たして、襲い来る〈堕種〉や〈信仰院〉の強大な力から逃げ切ることができるのか。息つく間もないディストピア・アドベンチャーの第二巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海星梨
7
ストラウドはあれですよね。探偵局でも思ったけど、王道児童書を別に書かなくていいから、好き勝手にやってくれと。探偵局よりも好き勝手にやってる(ディストピア系近未来SFな世界観、ヒロインが人殺しまくるとか)んだけど、なんかいまいち足りない。ダレン・シャンが『デモナータ』で「おい飛ばしすぎだろ笑」ってなったようなのが読みたいわけで、なんかなー。面白くない訳ではないんですけどね。注釈芸とかそういう書籍的な工夫の次元でもないと思うんだ。いや面白いけど、これがあのストラウドかぁ……ってなっちゃうよね。2024/11/07
つくし
5
表紙ががらっと変わった2巻。前巻よりも仲間たちの親密度があがって、皮肉の応酬も微笑ましい。そして主役2人のバックグラウンドについて、各々が向き合う形で明かされるところがシリーズものとして魅力的に感じられてよかった。これは次巻も読みたくなる流れ。2024/08/14
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