内容説明
著者は英国で周産期精神医学の研究を長年行い,国際的に高く評価された。帰国後も,この領域で臨床研究の成果を積み重ねてきた。児童精神科医である著者による本書の初版『母子と家族への援助-妊娠と出産の精神医学』は,妊産婦のみならず,子どもの育ちを視野に入れた周産期と児童精神医学を架橋する実践的臨床書として好評を得た。本書は,最新の知見を加筆,大幅改訂を行い,高い学術水準を保ちながら,著者の臨床実践の集大成として完成した周産期・乳幼児・児童思春期精神医学領域のバイブルである。
全編にわたり多くの事例とその解説が述べられ,読者はこの一冊を読むことにより,本領域に関するさまざまな課題と知識を得ることができるであろう。精神科医,産婦人科医,小児科医,助産師,看護師,保健師,公認心理師,臨床心理士,社会福祉士など多くの専門職が周産期における子どもの育ちを理解するための有効な知見を与えるものである。
目次
序/イアン・ブロッキントン
序論 アタッチメントの問題を精神医学はどのように捉えるか
第1章 妊娠や出産はどのようにとらえられているか
第2章 妊産婦にみられるライフイベントとストレスケア
第3章 妊娠と出産の心理的問題と精神障害
第4章 育児支援におけるカウンセリング-そのScienceとArt
第5章 出産後の精神障害
第6章 産後うつ病に関する新たな知識
第7章 ボンディング障害
第8章 妊産婦への向精神薬の使い方
第9章 精神薬物治療と妊娠・母乳栄養
第10章 母子相互作用と子どもの発達の予後への影響
第11章 喪失者の精神病理を理解する-子どもを失った家族への精神的ケアのために
第12章 母子と家族の精神保健の充実に向けて



