内容説明
80年代、保守的で能天気なハリウッド映画に背を向けた映画作家たちは何を作っていたか?『ブレードランナー』『ターミネーター』など8本の映画を取り上げ、資料と監督自身の言葉を手がかりに、作品が真に意味するものを読み解く。映画評論の金字塔を復刊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Sam
52
取り上げられているのは「ビデオドローム」、「グレムリン」、「ターミネーター」、「未来世紀ブラジル」、「プラトーン」、「ブルーベルベット」、「ロボコップ」、そして「ブレードランナー」。ストーリーも詳しく説明されているが本書の核心は作家論。それぞれの作家の来歴・特質と、それがどのように作品に表現されているのかが説得力を持って説明されている。殆ど変態というか偏執狂である。まあこのくらいじゃないと映画監督として一流にはなれないんだろうなあ。映画に対する深い愛着や膨大な知識も著者ならでは。非常に興味深く読めた。2024/07/15
kei-zu
24
映画秘宝の連載をまとめた洋泉社版から約20年ぶりの再読。新潮文庫から刊行された際に手を伸ばし損ね、今回の朝日文庫版は1,000円超えですよ。「ビデオドローム」は、渋谷の集会所のような映画館で見た思い出も懐かしい。「ロボコップ」は、4Kリマスターにクラウドファンディングし、「ブレードランナー」は、VHS、DVD、Blu-rayのメディアを購入済み(「2つで十分ですよ」とは言わない)。「あとがき」にあるように、本書で取り上げられた監督達のその後の作品の変遷も興味深い。2024/08/03
かしこ
4
80年代の有名映画、見たことのある作品もあるが、ここに書かれているほどグロくて滑稽だったっけ?でもめちゃめちゃ面白そう!見ないとだよ。 監督達、意外に原作ストーリーはどうでもよくて、自分の撮りたい画像に変質的にこだわる人が多いんだね。 監督達、若い頃は健気な妻に養われ、夢を叶えるために貧しい生活をしているが、映画が大ヒットしたら妻を捨てて、華やかな女と結婚するのがひどいよ。ポリコレとかない時代、悪い人間でいるのが当たり前で破壊的で面白い。2025/03/30
Go Extreme
1
https://claude.ai/public/artifacts/81f71aa3-63cc-4d19-acad-dedcc5bb88cf 2025/07/03
saladin
1
本著で取り上げられる80年代は小・中学生だったので、劇場に観に行ったのは『グレムリン』、『プラトーン』、『ロボコップ』の3本。それ以外は、TV放送かレンタルビデオで借りて観た。が、言われてみれば、当時の他の楽天的なハリウッド映画とは一線を画す作品たちだ。思い出したが、『プラトーン』は中学校の校外学習でわざわざ劇場まで行って観た。中学生にはなかなかな内容の作品だが、なんでだろう? 後日感想文を書かされたが、何を書いたか覚えていない。映画的記憶は体験記憶とセットというのは確かにそうなのだろうけれど。2025/03/27
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