内容説明
世界でいちばんやさしい哲学をコミックで読む!
ある日、少女ソフィーのもとに届いた差出人不明の1通の手紙。そこにはたったひとこと「あなたはだれ?」とだけ書かれていた。それは「哲学」への招待状だった。世界的ベストセラーの哲学ファンタジーがフランスの人気作家によるコミック、バンドデシネになってオールカラーで登場!
※『グラフィック版 ソフィーの世界(下) 哲学者からの不思議な手紙』の分冊版です。
※第18章 「マルクス」を収載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
73
歴代の哲学者が次々と登場し、ソフィーに講義していく。ソフィーは自分自身がコミックの登場人物であることに気づき、物語の枠から逃げ出したいと試行錯誤する。運命は作者の思い通りなのか、作者は神か▽スピノザ/デカルト/経験主義者ジョン・ロック/社会契約/啓蒙主義カント/童話や寓話ははロマン主義/マルクス/ダーウィン/フロイト/ヒルデ▽「だけど自分で考えるようになるには最低限の情報が必要なんだ。考えるための道具がね」私たちは火花▽あの角度で飛び込んでも鏡には映らないと思う。2024.5刊2024/08/29
かんらんしゃ🎡
39
下巻になり、考え方が現代っぽくなってきたから古代より理解しやすい。マルクス・サルトル・ニーチェ辺りを興味深く読んだ。哲学者の話は分かった。でも進行役の少女ソフィーとヒルデの平行世界。コマからはみ出したリ、透けた裏ページに張り付いたりのメタフィクショナルな構造の方が気になってしょうがない。ソフィーはどうなったのだろう。2025/03/30
Take@磨穿鉄靴
21
テキストではなくコミックでこの話のオチをどう付けるかが一番の関心だったけど特にコミックならではの強いアイデアも無く無難に終わっていた。ストーリーに関わる内容は原作とかなり違うので原作を読む前のウォームアップとしても少し用途として違う気もした。どの層に向けての物かが明確で無い気がする。★★★☆☆2025/01/11
ユエ
19
紆余曲折あったけど、ソフィーからヒルデヘのメッセージ、最後のブランコのシーンはよく覚えてる。もっともディテールは原作と異なってると思うけど。考え続け、自分に、世界に問い続け、行動すること。最後まであがくソフィーのバイタリティ、原作とかなり印象が異なるものの、素敵でした。2024/10/06
サクラ
7
難しくて何なら途中で眠たくなりつつ読了。解るところ、そうではないところ、色々ありました。本文より『次々と起こる出来事の間を繋ぐものは、その出来事自体にあるのではなく、それを期待する私たちの意識のなかにある。』『この人生を何度でも行きたいと思えるように生きなければならない』『忘れないでほしい、“君を殺さないものであれば、なんでも君を強くする”ということを』2024/11/02