内容説明
新橋の立ち呑み居酒屋「あじろ」
頑固な店主と美味しいモツ煮と雑な雰囲気。最高の人情酒場で起きた悲劇とは!?
「あじろ」の常連でマドンナだった真由美さんが、突然失踪してまう。常連の和歌子がライターをしている週刊誌編集部に「真由美はパパ活ビジネスに手を染めている」とう謎の投書が寄せられる。毎日お店に通っていた真由美はしばらく姿を見せていない。心配した常連客と店主が彼女を捜し始めると、その美貌と笑顔からは計り知れない邪悪な一面が見えてくる。
偽りの職業、パパ活斡旋、恐喝……和歌子は彼女の本性を知って逡巡するのだが、やがて真由美は殺されていたことがわかり、あじろに不穏な空気が漂いだした。犯人は常連客の誰かなのか。平和で楽しいはずの酒場の人間関係に何があったのか。
大藪春彦賞作家の鬼才が描く、人情と愛情の居酒屋サスペンス!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
171
赤松 利市、4作目です。著者の新境地でしょうか、人情酒場社会派ミステリでした。「あじろ」がある設定の新橋は、私の勤務先から近いのですが、猥雑な繁華街なので、なるべく近寄らないようにしています(笑) https://www.futabasha.co.jp/book/978457524742800000002024/06/28
いつでも母さん
152
久し振りに赤松さんを読んだ。常連客との濃い?会話が目の前で展開されている空気感。他人のことは分らないを地で行く本作。立ち飲み屋「あじろ」が舞台だが、私は常連客にはなれないなぁ(汗)昔々、馴染みの居酒屋があって・・若かったしちょっとだけ可愛げがあった私と、あの頃の常連さんたちを懐かしく思い出しちゃった。2024/06/24
しんたろー
120
久々の赤松さんは「人情酒場の闇堕ちミステリー」という帯に惹かれて....う~ん、正直言って、赤松さんに求めているのはこの手の作品ではない。主人公・和歌子の一人称で語られるストーリーは読み易いが、和歌子自身が大して描かれていないので感情移入できない。境界知能やパパ活など今日的な話題も盛り込んでいるが、あまり響かない。毒をウリにして数々の快作&怪作を産んだ著者なら、終盤サラッと済ませている事件の経過を禍々しく描けたと思うのだが....。人情ものとしてもミステリとしても中途半端に終わってしまった感が強くて残念!2024/07/10
ぶち
93
読友さんのレビューを拝見して、赤松利市さんの新作が出たことを知り、手に取りました。人間の醜さを突き付けてくる著者の作品にはいつも衝撃を受けていましたが、『純子』のあまりにも純粋な言動についていけず、以降赤松作品から遠ざかっていました。 今回の作品は、新橋と浅草の町を舞台に、殺人犯捜し、人情、美味しそうな食べ物やお店、風俗店、境界知能児童の社会問題などなど、あまりにも多くのものが盛り込まれているためか、内容にいつもの深みがないと思いました。2024/08/04
J D
76
赤松利市さん、初読み作家さん。以前から読んでみたいなと思っていた方で、たまたま図書館で見つけてその表紙絵に惹かれて読んでみた。うーん、なんだこの現実味のない夢のような浮遊感。おいおいみんな目を覚ませ!と言いたくなる倫理観も道徳感もない小説。この作品のどこが良いのかさっぱり分からなかった。氏の他の作品を読んでみよう。2024/12/30
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